thewarpedradio

Girlband

Rock For Beginners (2002)
タイトルといいジャケットといいどこからどう捉えてもB級メロディックの域を超えない彼らの1st。ソリッドなリフや疾走感を重視しつつも曲の中でミドルテンポを組み込んでいたり、3曲目など部分部分や8曲目のように全てがHardcore色が強い楽曲もあり、そういう意味ではメロディはポップながらも90s初期の元々のMelodic Hardcoreを継承しているとも言え、王道ながらも意外と多彩なアレンジが揃っている。しかしこののっぺりとしたメロディがどうしてもB級感を漂わせてしまっていることは否めないだろう。しかしそれが決してマイナスに働いているわけではなく、勢いと疾走感が最後まで軽快に駆け抜けていく様が垢抜けない、上手くはないが下手でもない独特のメロディとなっている。これは初期Slick Shoesのような雰囲気を持ちつつも、90sの北欧系のAstreamBlenderにも近いものを感じることができるだろう。そういった意味ではタイトル通り、B級メロディックの登竜門としての機能もあるかもしれず、ジャケットだけで判断するのはもったいない作品である。全13曲。
☆☆☆★★★ Top Score On Pole Position / Mypos / Francine / Hospitality
Babies As Bears / 18427
Fast Melodic Punk Astream "Woodfish"

Music To The Untrained Ear (2020)
元々は2002年にレコーディングされ、一部はMP3.comにアップされたりコンピに影響されていたが作品としてはリリースされなかったものの、約20年の月日を経てリマスタリングされてようやく日の目を見ることになったEP。ほんの少しだけおしゃれ感を出しているようで結局はツッコミどころ満載のジャケットと合わせて相変わらずのB級ポンコツ感満載と思いきや、短音リフをさりげなくメロディの裏に入れ込んだりなど洗練されてしまった印象を受ける。前作から1年しか経っていないで制作されたにも関わらず大きな成長を感じさせると思えば、Pop PunkとEmo、Screamoが交錯していた時代を反映して2曲目はスクリーモに傾倒していたり、以前のような前のめりなポンコツ感が漂いつつもエモ要素を時折混ぜ込む3曲目、4曲目は終われば良いのに最後1分ほどのある種無駄とも言えるような長尺なアウトロがあったりと、相変わらず多様な、もしくはまとまりがない姿はそのままであるが、そういったB級感こそ愛すべきであり、時代の流れの交差点を如実に残している作品である。本作は後にジャンルとして洗練・形式化されていく音楽のまだ未文化だった混沌とした瞬間を記録しているものであり、歴史を掘り起こす楽しみを思い起こさせてくれる作品でもある。全6曲。
☆☆☆★ Dinner With Aubrey / Theme Song To Bomb Guy II / Eight Happiness
Melodic Punk The Wunder Year "On Behalf Of Rick & Roll"