thewarpedradio

The Gamits

Endorsed By You (2000)
EPをなど経て発売された待望の1st。基本路線はこれまでと変わっていないが、今作では少しミドルテンポの楽曲が増え作品全体に広がりが出ているように感じられる。しかしそういった楽曲もあるからこそ5曲目や7曲目のようなポップでありながらもスピーディーな楽曲が映えるようになっている。そして以前と変わらない力強くも少し鼻にかかり泣きが入ったメロディはそのままであり、こういったミドルテンポの楽曲も良いが、パンキッシュに疾走していく楽曲のほうがメロディがより映えているように感じられる。しかしそしてどんな楽曲であっても変わらない抜群のポップセンスは健在であり、ラストライブの最後を飾った大名曲の2曲目は涙なくしては聞けない楽曲である。アレンジも8曲目のようにミドルテンポでコーラスもシンプルながらも存分に入っており、ギターの入り方も相まってダイナミックな勢いと壮大さを持った、初期のような青さ全開というだけでなく様々な聞き所が満載の作品である。全12曲。
☆☆☆☆ 15 Minutes / Last Of The Mullets / Audrey's Davenport
Guy In Club (Makes New Friend) / And You For Me
I Don't Wanna Play No More / Sorry Song
Pop Punk The Queers "Don't Back Down"
Parts (2010)
解散後、6年間の沈黙を経て活動を再開し、ex-The FairlanesのScottなどをメンバーに迎えて制作された3rd。どんだけ年月や作品を重ねても変わらない甘酸っぱいメロディを全面に押し出した本作は派手さはないながらも名作である。前作では少し大人しくなってしまったサウンドが中心ではあったが、今作では甘酸っぱさに溢れながらも円熟味を増したメロディはそのままに貫禄が出た少し嗄れて渋みが出たボーカルに、少しロック色を押し出しながらも疾走感あふれる楽曲の数々は前作での不良感を払拭してくれるだろう。相変わらずシンプルながらもどの曲もメロディにフックがあって心地よく響き、コーラスの絶妙な入り方など安定したポップパンクサウンドはベテランの風格が存分に漂っている。ただ少しロック色を押し出した楽曲と昔ながらのPop Punk色の楽曲との差が少し大きく、作品全体で考えるとバランスがもう一歩であるようにも感じるが、それでもどれも勢いがあり最後は珍しく壮大なスケールをもつバラードで終わるなどバランス以外の流れは完璧である。全11曲。
☆☆☆★★ Falling Apart  / No One Cares Why Should I / The Still and the Lost
Amplifier / The Well / Broken Instrument / Peninsula
Pop Punk Pinhead Circus "The Black Power Of Romance"