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High Five Drive

...Something Better (2002)
Canada発のHigh Five Driveの1stEP。結成の翌年に発売した作品であることもあり、演奏もまだまだ青いところもあるが、その中にも疾走感満点の楽曲が並んでおり、Melodic Punkが好きな人には是非聞いてもらいたい作品。このバンドの特徴は疾走感だけではなく、メロディが全部シンガロングできる位に素晴らしいところであろう。もちろんのちの作品に比べると、改善すべき点も多いが、ツボを押さえつつもシンプルなアレンジやストップ&ゴーなどが高速の楽曲の中で生きており、是非とも一度はライブを見てみたいバンドである。ただ個人的にはもう少しコーラスがゴツゴツとしてる方がよい。ボーカルの声質が少し高めなのでそっちの方がよりメロディが生きる気がする。全5曲。
☆☆☆★ Reflection / A Relative Matter / Lead Boots / Potential
Melodic Hardcore Antillecual "Silencing Civilization"

Service Engine Soon (2004)
前作からフルスロットで大きく成長した感が丸出しの彼らの1st Album。前作では曲によってはミドルテンポの曲もあったが、今作ではいきなり1曲目から疾走感出しまくりの超名曲"Colic"から始まっており、その中でもギターはほぼ1枚全部においてMetalicなフレーズが入りつつも超高速で前のめりの速度をここまで追求する姿勢は近年のバンドにはあまり見られないものであろう。しかしその中でも高速さの追求だけでなく、メロディにも彼らの意識は向かっており哀愁漂うメロディは素晴らしいモノがある。またアレンジも一本調子ではなく、ミドルテンポの楽曲も入っているため完成度はかなり高いだろう。前作で気になっていたコーラスもいい具合に改善されており、この手のバンドを好む人にはたまらないだろう。特にBelvedereに代表されるカナダの超高速Melodic Hardocreが好きな人は絶対に聞いておくべき1枚に仕上がっている。なお再録されている"A Relative Matter"はより速く、より洗練されており、こちらのほうが断然良い。全11曲。
☆☆☆☆★ Colic / September / A Promise Of Freedom / This Is My Rifle
A Relative Matter / As This Body Betrays Me / Is This My Life?
Melodic Hardcore Belvedere "'Twas Hell Said Former Child"
Fullblast (2009)
前作より若干スピードが落ちて、その分メロディや展開の複雑さを落ち着いて堪能できるようなテンポ感になった、約2年振りとなる3rd。しかし落ちたと言っても元々が速すぎたため今作でも全体的には十分な速さを持っていると言えるだろう。元々メロディには哀愁やキャッチーさがきちんと存在をしていたが、あまりの速さの中で埋没していた感もあったが、今作ではアコースティックを大々的に取り入れて作品のアクセントになっている7曲目や、ミドルテンポで壮大な雰囲気の中で力強く歌い上げる9曲目があったりと今までの作品にはあまり見られなかったような貫禄のある楽曲が比較的多く並んでいる。その一方で10曲目ではキレや勢いが速さと力強さの中でこれまで以上に生きた楽曲が合ったりと、様々な楽曲が並んだバラエティに富んだ作品になっていると言えるだろう。全体的に丁寧にアレンジもされており綺麗にまとまっているが、その反面若干猪突猛進のような速さがなく、バランスが良すぎる分若干飽きが来るのも早いように感じてしまうのはもったいないところである。全12曲。
☆☆☆★★ Vengeance Theme / Our Great War / Inspiration Is Realization
Peace Lies Beyond Our Fear Of Each Other
Save Yourself / Underbreath Regrets
Melodic Hardcore This Is A Standoff "Be Disappointed"