In 2 Months

Speed Of Sound (2018)
	セルフタイトルの1stに続く待望の2nd。タイトルが示している通り、最初から最後まで一気に高速で駆け抜ける楽曲が揃った作品になっている。ただし3曲目や4曲目のように重さも兼ね備えたMelodic Hardcoreが中心ではあるものの、2曲目のように少しキャッチーさを押し出したSkate Punkがあったり、8曲目のように途中から爽やかなPop Punkの要素を取り入れたりなど速さというキーワードの枠の中で様々な要素を取り入れていると言えるだろう。しかし彼らの持ち味はそれだけに留まらず、Hard RockやMetalを連想させるツインギターによる多層的で重厚感あふれるリフを中心とした音の組み立て方にも現れている。決してテクニカルという訳ではないが、速さの中にミュートを入れ込んでシンプルながらもさりげない緩急を生み出しつつも技巧的なリフを随所に入れ込んでいたり、そんなギターの裏ではベースが地味に動き回っていたりなど、メロディを引き立てるためのさりげない構築方法が非常にセンスよく感じられる1枚である。全11曲。
☆☆☆★★★	Hope Remains / Beg To Differ / Cast Away / Holding Out Common Threads / The Science Of Defiance
Melodic Hardcore	Straightline "Vanishing Values"