thewarpedradio

Knockout Theory

Killing The Past (2008)
Bigwigなどを産んだNew Jerseyから新たに出現したKnockout Theoryの1st。基本的には低音を強調しつつもMetalicなフレーズが全体を通して前面に出てはいるが、その中でもドラムの足数がかなり多く、また意外とメロディもキャッチーであり、その部分だけでも彼らのポテンシャルを大いに感じることができるだろう。近年多く出現しているバンドのように際立った高速一辺倒ではなく、様々な要素を存分に盛り込んだアレンジになっていることにより完成度とも相まって1枚を通して飽きることなく聞ける作品である。またそれ以外にもメロディは何か心の底からこみ上げさせてくる程激しくも非常にエモーショナルであり、それが1曲1曲が比較的長めで、この手のバンドでは珍しくSkaの要素を取り入れていたりなどかなり幅広い楽曲に統一した雰囲気を与える要因となっていると言えるのではないだろうか。人によっては散漫な印象を受けるかもしれないが、それは彼らの強烈な個性の一つとなっており、何よりもそれが自分達の音として吸収されていることが今作の完成度を引き上げる結果となっているであろう。全11曲。
☆☆☆☆ Melancholy / Waste / Self-Destruction / Medal Of Honor
Trapped Inside / Miss Antarctica / Ashes
Cospiracy Government / Out Of A Limb
Melodic Punk Hear The Siren "Rebel Hearts Lost"