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Kuro!

Find Your Way (2013)
インドネシアという日本から考えるとまだまだ情報の入ってきにくい地域で長年活動している彼らの3rd。前作から8年ぶりであり、そして3枚目であることも関係しているかもしれないがただ勢いに任せて突っ走るのではなく、地に足をつけているという印象が強い作品であり、比較的ミドルテンポの曲が多い。しかしその分メロディに重きを置いているように感じられ、非常に印象的である。どことなく日本的な要素を感じさせてくれるメロディは、親近感を感じさせてくれる。母国語の曲も多く収録されているが、それが公用語ではない英語のように感じる部分があるからこそそのように感じるのかもしれない、。メタリックな要素がそこまで多くなく、リフも3ピースであることを最大限に生かしながらも単音で2本を重ねていたりなど00s以降のメロディックの要素は少なく、90sの香りが全体として漂ってくる。ただ決して過去の焼きまわしではなく現在進行形の要素も取り入れているので、単に楽曲の中で重きをどこに置いているかの違いであろう。哀愁というキーワードは当てはまらないが、その分温かさを感じ親近感を覚える両作である。9曲目はThe Scariesも真っ青な青臭いメロディが炸裂しているが、自分たちの確固たるものが芯に持っているバンドであるからこその芸当であり、芯がぶれていないからこそ色々な要素が入っているが作品としてまとまっている。中々本国での様子が入ってこない地域ではあるが、掘り下げていくきっかけとなる作品である。全14曲。
☆☆☆☆ From Now / AKHIR / Loosing Some Words / Kelly
Every Story Has An Ending / Forever Friends / Seadany
Find Your Way / Another Love Story
Melodic Punk The Scaries "Souvenir"