thewarpedradio

Less Than Jake

B Is For B-Sides (2004)
5th Albumと同じ時期に制作されたものの、結果的にアルバムには収録されなかった楽曲を収めた編集盤。アルバムでは全体的に綺麗にまとまりすぎていて統一感があるものの、楽曲の勢いはあるもののどこか物足りなさが少しあったが、今作に収められている楽曲はどれも躍動感に溢れた、これぞLTJという作品に仕上がっている。純粋なスカの要素は作品を重ねるごとに減ってきているものの、軽やかに力強くも疾走していくギターを中心にして、骨太でシンプルながらも要所要所で高音域まで使い存在感を打ち出したベースライン、そして第2のメロディとも言えるようなホーンセクションの軽やかな鳴りは健在である。力強く躍動している分アルバムの全体的な雰囲気には確かに合わなかったのかもしれないが正直こちらのほうが楽曲自体のクオリティは高く、編集盤ではあるものの逆の意味で統一感もあり、こちらの方が名作と言えるだろう。ただ、アルバムでも少しその傾向はあったが若干ホーン隊の影が薄く、控えめに入っている楽曲も比較的多いのは残念ではある。全12曲。
☆☆☆★★★ Portrait of a Cigarette Smoker at 19/Last Rites to Sleepless Nights
Bridge and Tunnel Authority / A.S.A.O.K.
Showbiz? Science? Who Cares? / Nine-One-One to Anyone
National Anthem
Ska Punk ------------------------------
GNV FLA (2008)
精力的に、そしてコンスタントにリリースを重ねる彼らの7th。前作では大人になったというか少しPopな方向にシフトしてSkaPunkの枠を超えたRock色の強い作品であり若干肩すかしをくらった感もあったが、今作では原点回帰とまではいかなくても前作では見られなかった、というよりも印象が薄かったSkaPunkとMelodicPunkが融合した、そしてその上を縦横無尽にポップでキャッチーなツインボーカルとホーン隊が行き交う様はこれぞLTJと叫びたくなるほどの完成度である。作品を重ねるごとにSkaの要素はどんどん減って行き、MelodicPunkをベースにホーン隊を重ねていくスタイルは後に続くバンドに大きな影響を与えてきたが今作でもそれは健在であり、前作を踏まえてもう一度りスタートを切ったかのような躍動感にあふれた作品である。もちろんSkaのカッティングは健在であり、音が薄くなりがちなその部分をホーン隊が補っていることもあり軽やかさは疾走感はそのままである。また一つ一つの音がクリアになっている分、ベースの低音やホーンやギターの高音が綺麗に響いておりアレンジの細かい部分も堪能できる。特にロジャーのベースが今作ではより太く綺麗に鳴っておりそれだけでも十分に楽しめる作品に仕上がっている。全14曲。
☆☆☆☆ The State of Florida / Does the Lion City Still Roar?
Summon Monsters / Handshake Meet Pokerface / Settling Son
Golden Age of My Negative Ways / This Is Going To Leave a Bruise
Devil in My DNA
Ska Punk We Are The Union "Who We Are"