thewarpedradio

Lickety-Split

TBA-EP (2002)
イタリアの至宝とも言うべき彼らが残した最初で最後の作品。彼らが残したのがこの作品だけであることが非常に悔やまれるほどにメロディやアレンジ、そのすべてが完璧に作り上げられた1枚である。3ピースでありながらもその音の構築は立体的かつ複雑である。90sの要素を存分に取り入れながらも湿り気を帯びたメロディからは北欧の影響を色濃く感じられ、アレンジもメタリックな要素を含んだものではなく純粋にメロディと疾走感を重視している。しかし北欧のバンドとメロディは似ていても、もっと暗く湿った感じを受け、UKのバンドの様な印象すら受ける。ギターも存分にリフで主張しているが、それ以上にベースの低音をかなり前面へと出しているアレンジこそが音の引き算や立体的に曲を引き立てる結果へと繋がっており、そういう意味でもMelodic Punkの王道でありつつも、他の追随を許さない作品である。また単純に終始駆け抜けている訳ではなく、4曲目などのようにインストを挟み込んだりしているなど楽曲だけではなく作品としても起伏に富んだ作品である。全9曲。
☆☆☆☆★★★ The SImple Circle Of Life / Time To Remedy
...And I Don't Accept My Condition Limited On Action...
Back Home / Religion Wars Are Fought In Their Egoistic Minds
Fast Melodic Punk Adhesive "Sideburner"