thewarpedradio

Marathon

Marathon (2005)
この前にリリースされたEPと共に彼らが唯一生み出した最初で最後のアルバム。時代的な部分が関係しているかもしれないが、全体的に垢抜けない野暮ったさが感じられる部分もある。しかしそれを補って余りあるのが、垢抜けない中でも独特のセンスを持ち合わせているメロディであろう。Hardcoreの要素をも感じさせる部分は随所にあるが基本的にはMelodic Punkの路線ではあるものの、決して高速一辺倒やテクニカルな要素が詰め込まれている訳ではない。5曲目などのようにシンプルに疾走して行く曲も当然ありつつも、彼らの本質はどことなくゴシック的な要素を感じさせる部分もありつつも非常にポップで伸びやかに透明感に溢れているメロディと、滑らかにテンポチェンジをしていきながらもそれが非常に自然であり、変則的な動きは全くないアレンジにあるのではないだろうか。複雑な展開をしないながらも緩急をつけたアレンジが耳障りの良いポップなメロディを引き立てている名盤である。全13曲。
☆☆☆☆ Painting By Numbers / I Don't Have A Dancing Problem
Some Lovely Parting Gifts / Home Is Where The Van Is
Names Have Been Changed(To Protect The Guilty)
Closing Time At The Distortion Factory / Gravity's Temptation
Melodic Hardcore Slick Shoes "Burn Out"