thewarpedradio

Midtown

Living Well Is The Best Revenge (2002)
前作から大きく飛躍を遂げてメジャー流通となった2nd。前作までの爽やかな疾走感と甘酸っぱさを感じさせるメロディは残しつつも、少しその比重は小さくなり全体的には前作からの発展形ではあるもののロックっぽさやエモさなどが元々の彼らの作り出すメロディに加わったことによりスケール感が増している。そこには疾走感はあるものの今までのようながむしゃらな勢いを感じるわけではなく、少しねちっこさも感じつつも力強いボーカルと合わせて速さや疾走感だけでなく縦ノリも加えている。プロデューサーであるMark Trombinoによる部分が大きいかもしれないが、そういった地に足をつけて丁寧にアレンジされたことによりダイナミックさが出ている。またそのメロディもコーラスを少し声質の異なる3人の辛味は非常に立体的で多層的で深みがあり、疾走感やポップさと合わせて重厚感が出てきている。そういったそれぞれの要素の一つ一つがアップデートされ、そして何よりもメロディの完成度が非常に高い名盤である。全11曲。
☆☆☆☆★ Become What You Hate / Still Trying / Get It Together
Like A Movie / There’s No Going Back / You Should Know
In The Songs
Pop Punk Fall Out Boy "Take This To Your Grave"