Milkshed
Time (1997) | |
New Found Gloryの1st EPをリリースしていたフロリダのローカルレーベル、Fiddler RecordsからリリースされたVoのJoeがNFGのChadの代わりをライブで務めたこともある同郷フロリダ出身のMilkshedの1st。フロリダにおける90sのMelodicn Punk特有の軽さと速さにトコトンこだわったサウンドは目新しさはなく、お世辞にもうまいとはなかなか言いづらい部分もあるが、速さと疾走感、そしてイントロとしてサンプリングを入れ込んで一気にシフトチェンジをしてくるところなどB級メロディックの要素を十二分に持っている作品である。しかしシンプルなようでどこかひねくれていて癖のあるリフや、6曲目のようにHardcoreナンバーを入れてくるなど柔軟性や遊び心にあふれている。ただ疾走感は満点ではあるものの少しメロディが手数の多いドラムやギターの中に埋もれてしまっているのは惜しいところである。全11曲。 | |
☆☆☆★★ | Lemons For Sale / Triumph / Time / Bad Day, Good Advice Foolproof / Cherry / RIP |
Fast Melodic Punk | Yellowcard "Midget Tossing" |
Melody’s A Friend Of Mine (2000) | |
アルバムに続く1st EP。前作と路線は変わっていないが、今作ではバンドとしての成長を感じられる作品になっている。相変わらず少し軽めなサウンドであることは同様ではあるが、今作では少し音圧が出て力強さが増している。その要因としてはドラムに依る部分が大きいだろう。芸が細かく小技がきいており、手数が異様に多いドラムは珍しいアプローチをしている箇所も多く、個性と一つとして成立している。そしてドラムと共にボトムを支えるベースも動いて単純ではないものの邪魔をするわけではなく、ギターも緩急や音の厚さや薄さを強調し、勢い重視ではなくエモーショナルに縦横無尽に動き回りスケール感なども出ている。どのパートも技術レベルが格段に上がっており、それぞれの曲が違った存在感を出している。ただしメロディは時代を反映してか少しエモーショナルさが出ており、アレンジも様々な要素を取り入れている分少し長尺になっているのは賛否が分かれる部分ではあろう。全6曲。 | |
☆☆☆★ | Crybaby / Frames / Control / Foolproof |
Melodic Punk | Over It "Hindsight 20/20" |