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Millencolin

Tiny Tunes (1994)
Demo2枚を経てリリースされた90sを代表する1枚である1st。後にアメリカでの再発に合わせて著作権の関係でジャケットの変更と共ににタイトルがSame Old Tunesへと変更になった経緯がある作品ではあるが、そういった経緯も納得できる完成度を誇っている。既にこの段階でMillencolin節とも言えるメロディは確立されているが、今作の特徴はSkaのカッティングを効果的に取り入れ、速さと緩さを絶妙なバランスで成立させているところであろう。重さはなく、軽やかに疾走していく中で緩急を織り交ぜてグッドメロディとコーラスを引き立てている。しかし直線的なアレンジに終始するのではなく、様々なものを取り入れてゴッチャ煮的アプローチであるものの、全体的にはシンプルにまとまっている。バンドの初期の作品であるだけに速い曲も多く、それだけに緩急を駆使して作品全体を一気に聞かせる力強さを持っている作品である。全12曲。
☆☆☆☆★★ Mr. Clean / Chiquita Chase / Disney Time / Fazil's Friend
House Of Blend / Da Strike / Dancecraze / The Einstein Crew
Melodic Punk Stoned "Music For The Morons"
Home From Home (2002)
前作が少し中途半端な印象のあった彼らの5th。前作で若干ロック寄りになり、大人な姿を示していた一方でスピード感は全体的に衰退していたことにより全体としてはしっくりと来ずに消化不良感があったが、今作ではそれを踏まえてバラエティに富んだ楽曲が収録されている。前作と同じベクトルでスピード感は抑えてメロディを引き立てているミドルテンポの楽曲やこれぞパンクロックと言わんばかりの楽曲もありつつも、2曲目のような圧倒的なスピード感とメロディが際立っている楽曲があったりなど、完成度が非常に高くも多彩な作品に仕上がっている。全体的にはパンクロック色が強めでメロディを重視した楽曲が多くスカは最早完全になくなってしまい、今まで以上の熱量を持って歌い上げている本作品は賛否両論になるかもしれないが、これまでの武器の一つであったメロディに特化した本作は彼らの歴史を語る上で外すことはできない作品である。特に歴代の彼らの楽曲の中でも最高峰に位置づけられる前述の2曲目やBombshell Rockのメンバーが参加したラストのタイトル曲は必聴であり、日本盤のボーナストラックの15曲目も外せないだろう。全13曲。
☆☆☆☆ Man Or Mouse / Fingers Crossed / Black Eye / Kemp
Botanic Mistress / Fuel To The Flame / Home From Home
Melodic Punk Bodyjar "Rim Shot"
True Brew (2015)
不動のメンバーで活動を続ける彼らの7年振りの8th。1stシングルとして公開された5曲目を聞いた限りではいつもながらのサウンドを残しつつもルーツ的な部分に当たるかもしれないTrall Punk的な要素が強くなっているように感じたが、それはアルバム全体とを押せば過去の彼らの姿をそのまま期待している人にとってはいらぬ心配であり、リリースのスパンこそ空いたものの結局はいつも通りの彼らの音が存分に詰め込まれている。ここ2作で見られたような若干大人になったかのようなサウンドとは一線を画し、Skaの要素こそないものの初期の勢いを取り戻したかのような終始疾走していくような楽曲が並んでいる。しかしそれだけではなく5thの頃の様な骨太なR'n'Rの要素も残っており、そのバランス感覚はさすがベテランとうならせるばかりである。若干ここ2作が消化不良であった分を十二分に補っている。飛び抜けた楽曲がある訳ではないが、逆にそれが一つ一つのクオリティの証明であり、名盤の証であるとも言えるだろう。全13曲。
☆☆☆☆★ Egocentric Man / Chameloen / Autopilot Mode / Bring Me Home
Sense & Sensibility / Perfection Is Boring
Something I Would Die For / Mr. Fake Believe / Believe In John
Melodic Punk Skin Of Tears "Out Of Line"