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Stoned

Music For The Morons (1995)
Ampersandからリリースされていた本作はレーベルが異なれば世界規模での人気を集めた可能性もある90s Swedenを代表するバンドの1st。ディストーションよりもオーバドライブを中心とした重さよりは軽やかさや疾走感を重視したサウンドメイクと、緩急の緩の部分をSkaの要素を取り入れることによりスピード感はそのままでありながらも音の薄さが良くも悪くも目立つのはこの時代ならではのものであろう。しかしその音の薄さを埋めているのがボトムを支えつつも小気味よく動いているベースラインである。若干音が潰れ気味ではあるが、ドラムでリズムを作りベースで重低音域をカバーしており派手さはないものの、独特のセンスが見え隠れしている。また、少し気が抜け気味なボーカルが印象的なメロディは、様々な要素を混ぜ込みつつもどことなく洗練されすぎていない若さと愛嬌を感じることができるだろう。高速メロディックとスカパンクが共存しているところは目新しいところではないが、独特のメロディと相まって埋もれがちではあるが名盤に変わりない1枚である。なお、後に再発されているがジャケットだけ変更になっている。全14曲。
☆☆☆☆★ One Day / Big Dent / The Trooper / Pizza Pete / Fantasy Trip
Smile / Studman / Señor Cauch / Partyland / Crazy Dick
Fast Melodic Punk Randy "There's No Way We're Gonna Fit In"
Ed's Diner (1997)
前作までのの路線はそのままに、少しMelodic要素が強くなった2nd。スカの要素も入っているが、前作のようにスカと高速メロディックが1曲の中に共存する形は少なくなり、どちらかと言えばそれぞれに寄ったアレンジの曲が多く、その中でも疾走感を存分に感じさせつつメロディ重視に変化したのが今作の特徴であろう。スカを減らしたことはこの当時の時代の流れに逆行している部分はあるが、前作で垣間見せていたポップなメロディが際立ちつつも、リフ主体で裏でベースが動いている硬派なサウンドは前作よりも確実にバンドとしての守備範囲を広げているといえるだろう。6曲目のようなHardcore要素が強めな楽曲にポップなメロディが乗っている曲や、前作の延長線上に位置するスカを大々的に取り入れた3曲目などバラエティに富んでいる。アルバムを代表する曲は少ないかもしれないが、その分全体のバランスや完成度に優れている作品である。全12曲。
☆☆☆☆ Dinner At Ed's / Shopping Around / Nothing
This One's For Chuck / Anti-Static / Peaceful Palace
Supermarket Girlfriend / Magic Plan / The Only One
Fast Melodic Punk Dynamite Boy "Somewhere In America"