thewarpedradio

Moravagine

Split (2001)
同じイタリアのPeter Punkとのスプリット。この時期のコンピにも収録されている彼らの代表曲である1曲目から始まる本作は、彼らの魅力がそれぞれ存分に発揮された楽曲が揃っている。1曲目は彼らにしては珍しく、そして殆ど無い英語で歌われているが、若干のイタリア訛りの英語ではあるもののキャッチーなメロディと相まってストレートにメロディの良さが響いてくる。しかし彼らの真骨頂は2曲目以降の母国語で歌われている楽曲にあるだろう。2曲目はスカを取り入れた軽さと疾走感が、3曲目はJazzっぽさと緩急を基調とし、そこにイタリア語特有の巻き舌でねちっこさを感じさせるメロディは90sのMelodic Punkからの影響を存分に感じさせつつも、彼らにしか作り出せない独特のサウンドに仕上がっている。またアレンジも4曲目のようにメロディとは異なる単音リフでキャッチーさを生み出したり、5曲目では速さと重さを打ち出してメロディもダークな雰囲気を帯びているなど、バラエティに富んだ作品である。全6曲。
☆☆☆★★ Callin' Back / Terror Natale: Antonio
Che Colpa Abbiamo Noi / Senza Te
Melodic Punk Peter Punk "Split"