Peter Punk

Split (2001)
	同じイタリア出身のMoravagineとのスプリット。Moravagineと同様にイタリア語で歌われるメロディとSkaを取り入れたサウンドは同じであるが、特にそのカッティングの扱いは両バンドで異なると言えるだろう。Moravagineは速さと軽さの緩急という点において効果的に使用していたのに対し、Peter PunkはもっとSkaの緩さと速さというよりも力強さを全面に押し出したサウンドであり、前のめりに突っ込むような楽曲が多い。2曲目ではSkaの緩さの中にゲストボーカルを迎えて不思議な浮遊感を生み出していると思えば、3曲目ではギターは歪ませたままであるが裏打ちを多用してリズムが目まぐるしく変わる。4曲目はシンプルに疾走していきつつも速さはそこまでないため、その分独特のメロディが堪能できる。そして6曲目は終始シンガロングで熱量高く歌い上げており、イタリア語特有の粘り気をあまり感じさせない作品である。全6曲。
☆☆☆★★	Nostradamus / Vuoi Di Più / Antieroi / T.A.R.P.A.P.
Melodic Punk	Moravagine "Split"