Nerdlinger

Happy Place (2018)
	今までほぼリリースの度に来日をしていた彼らの待望の1st。今作でもこれまでと同様ライブでのハチャメチャぶりとは正反対に音源では勢いを重視した疾走感あふれる90sの影響を色濃く受け継いだサウンドのみに囚われない、ミドルテンポの楽曲も多く含まれていたりなど幅広い楽曲を収録した作品に仕上がっている。メタリックな要素はほぼ皆無であり、90sのサウンドを色濃く受け継いでいるもののシフトチェンジや緩急の付け方からは10s以降のMelodic Punkの影響をも感じさせてくれるハイブリットなサウンドに仕上がっている。５曲目は90sのMxPxを彷彿とさせるような良い意味でラフに疾走していきながらもメロディやアレンジからはカントリーやフォークの香りも感じさせ、6曲目のその方向性は同じながらも途中で一気に加速していきながらも勢い任せではなく丁寧にアレンジしていることによって、派手さはなくとも爽やかな耳障りの良い作品であると言えるだろう。また高速感に溢れる楽曲も良いが実は彼らのメロディには今作で少し増えたミドルテンポの楽曲のほうが合うのではないかとも思えてくるような新基軸の楽曲も完成度が非常に高いのが今作の特徴であろう。全14曲。
☆☆☆☆	Contagious / Can You Forgive Me / Sails / Underrated German Wings / Miyajima Cockroaches / Milk
Fast Pop Punk	SPOILER "SPOILER"