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Let’s Talk About Compromise EP (2017)
精力的に活動をコンスタントに続けている山梨出身の彼らのEP。ジャケットの時点でアイディア勝ちな部分もなくはないが、曲数は少ないながらも実際の中身にも様々なアイディアを盛り込んだ濃厚な楽曲が収録されている。特にBodyjarとの共演のことを歌にした1曲目はサウンドだけでなく歌詞からも言葉は少ないながらも存分に彼らへの愛情などが感じれられる。また3曲目は彼らが好きであったり、影響を受けたであろうバンド名を並べて連呼するだけの歌詞であるが、それがアイディアもさることながら楽曲として見事なまでに成立させているところはベテランならではのところであろう。また、全体的に作品を重ねるごとにどんどんリフやアレンジは現在進行系の様々な要素を取り込んでいつつも余計なものを削ぎ落としているかのようにシンプルになりつつある一方で、ベースラインがFrenzal Rhombのようにうねっていたり独特のラインで存在感を示していることが楽曲に多大なるアクセントを置いているように感じられ、次作が非常に楽しみである。全4曲。
☆☆☆★★ BODYJAR 100 Count / Band / Why?
Fast Melodic Punk ------------------------------
20 Years Compromise For Melodic Punk (2018)
活動20周年を記念し、また待望の3rdへの先行シングル。前作のシングルではバンド名を並べただけの楽曲のクオリティもさることながらアイデア勝ちとも言える斬新な楽曲が合ったが、今作ではその位置はボーナストラックに譲っており、正統派なMelodic Punkが詰め込まれている。全体的にはカッチリ決まっているものの少し荒々しさがあり、それが返ってバンドとのしての充実感を示しているかのような勢いに溢れている。1曲目は90sを彷彿とさせるようなシンプルなリフで始まりベースも細かく裏では動いているものの、どれかが突出している訳ではなくメロディも含めて全てがバランスよく主張している。2曲目でもその路線は継承しつつも緩急や捻られた単音リフが第2のメロディのようにうねり続けている。3曲目では少しハードな面を押し出したショートチューンながらもベースからは持ち味のCruz感が全開に感じられ、どの曲もバンドの持ち味が全開になっている、アルバムへの期待感を煽る作品である。全4曲。
☆☆☆★★ Secondshit / Ideal father? / Beer base
Fast Melodic Punk ------------------------------
Force Of Compromise (2019)
地元山梨に限らず関東を中心に精力的な活動で年々存在感を増してきている彼らの待望の3rd。シングルやコンピなどの既発曲は多いものの、アレンジやミックスが異なるなどしているために同じ楽曲であってもまた違った表情を見せているが、それ以上に特筆すべき点はベテランであるがゆえに作品全体に点在している何処か捻くれた癖やエグみがこれまで以上に増しているところであろう。今まではうねるように動き回るベースがその中心に位置しており他のパートは王道を歩いている印象も強かったが、今作ではそれだけではなくメロディに対してのリフの当て方などがより一層変態的でありまとわりつくかのような粘着性があり、メロディも一癖も二癖もあり、シンプルなようでアレンジと同様に高速の中でコロコロと表情を変えていく様はジェットコースターのような多彩さと華があると言えるだろう。ハードロックのようなユニゾンから一気に加速する3曲目やコーラスの入り方がどことなくHardcoreを連想させる部分もある6曲目など多彩な要素が入りつつも根底にあるMelodic Punkの要素も同時に色濃く感じられる名作である。全13曲。
☆☆☆★★★ Day to day / Secondshit / BODYJAR 100 count / Why?
Green trash box / Ideal father? / Band
Fast Melodic Punk Frenzal Rhomb "A Man's Not a Camel"