thewarpedradio

Never Good Enough

My Last Excuse... (1999)
結成からわずか2年で発売となった千葉出身の彼らの1stシングル。タイトル曲であり、彼らの代表曲でもある1曲目で幕を開ける本作は若さ故の躍動感や勢いはあるものの、彼らの魅力がコンパクトに凝縮されている作品と言えるだろう。1曲目のイントロなどでベースに動きがある部分などはあるが全体的には非常にシンプルな構成、アレンジとなっている。しかしそんな中で彼ら独特のサウンドとして成立しているのは軽やかなリズムと合わさったメロディによるものが大きいであろう。決してボーカルがうまいというわけではないが、高音で少しかすれ気味に、そして線も細い声質で歌われるメロディは哀愁感の塊であり、2人のボーカルの声質の違いも相まって既にこの段階で彼らのサウンドが確立していると言えるだろう。特にタイトル曲と3曲目は対極的な立ち位置にあるものの名曲と言ってもよいだろう。全4曲。
☆☆☆★★★ My Last Excuse / 1997 (Ride On Time) / Time Is Money
Melodic Punk for better, for worse "heartstrings"
Modern Times (2000)
シングルの飛ぶ鳥を落とす勢いそのままに矢継ぎ早にリリースとなった待望の1st。前作から2曲が再録されて収録されているが、そのうちの1曲である4曲目はEPでは非常にシンプルなアレンジであったが、今作では勢いの中に重厚感が生まれて全体の質感は変わっていないものの生まれ変わったというくらいの飛躍的な完成度になっている。またそれ以外にも7曲目など速さに頼りすぎない、メロディを重視した楽曲が増えてきている。そしてその完成度も彼らを代表する12曲目のように速さの中で線の細いボーカルが生かされた哀愁感がある一方で、ミドルテンポの楽曲では程よい疾走感の中で若干の陰りを帯びた哀愁もあり、この2面性が彼らの最大の特徴であり魅力であろう。全体的にはミドルテンポの楽曲が増えてはいるが、様々な角度からの哀愁感を十二分に堪能できる作品である。全14曲。
☆☆☆★★★ Check yourself / Laughin Stock / Time is money / Hero
Love, Peace & Unity / Ever lasting... / My last excuse / Sin
Melodic Punk Yellowcard "Paper Wall"