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Nick Naylor

Dead Inside (2016)
Lupen Toothのドラムやエンジニアとしてだけでなく、ソロプロジェクトであるCrash-11としても精力的に活動している彼のCrash-11とは別名義のソロとしての1st Single。Crash-11と大きく異なるのはボーカルとアコギだけで構成されたアコースティックであるというところであろう。しかしゆったりとしたサウンドでメロディを聞かせきるというわけではなくむしろアコギを完全に引き倒しており、ジャンルとしてはアコースティックでありながらも疾走感や力強さに溢れている。またコーラスも薄っすらとしか今作では取り入れられていないが、思わずシンガロングしたくなるようなメロディやコーラスであり、バンドで再録をして欲しいと思うような楽曲である。全1曲。
☆☆☆★★ Dead Inside
Acoustic ------------------------------
I Hate Everything And Wish I Was Dead (2019)
Crash-11を始めとして様々な場面で多彩な才能を発揮しているNickの自分名義での1st EP。方向性は先行シングルと変わらずギターとボーカルというアコースティックで非常にシンプルな構成となっているが、しっとりと歌い上げている訳ではなくそのままバンドサウンドに変えても問題ないくらいにアコギを引き倒し、疾走感に溢れた楽曲が並んでいる。エフェクトをかけている訳ではないものの1曲目や3曲目などのように激しく歌い上げる楽曲では力強さやシャープ感を出すためにローフレットでのコードを多用しているのに対して、2曲目などのようにしっとりと優しく歌い上げるようなタイプの楽曲ではハイフレットを中心に組み立てられており、楽曲へのアプローチはしっかりとそれぞれでシンプルながらも練り込まれている。もちろんこの2つのタイプだけでなくこれらを組み合わせたような楽曲や、裏のリズムを強調して牧歌的な雰囲気を持った7曲目があるなど多彩な楽曲が収められた作品である。全8曲。
☆☆☆★★★ Sick of Pretending / All My Fault / The More I Realise
I'm Miserable / This Life Is Shit
Acoustic Crash-11 "Surrounded By Misanthropy"