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Crash-11

Assimilate/Compassionless (2018)
イギリス、ウェールズから突如現れた作曲から演奏、録音、ミックス、マスタリングまですべてを一人で行っているNick Naylorのソロプロジェクト、Crash-11の1st Single。少しHardcore要素もあるが、基本的にはポップなメロディを中心にシンプルでありながらもフックが効いた楽曲になっている。1曲目はコーラスでダイナミックさを出したMelodic Hardcoreであるが、テクニカルさは皆無でありミュートを織り交ぜた緩急が印象的な楽曲であり、2曲目は1曲目と基本路線は同様ながらも若干メロディがポップでキャッチーであるためにかなり聞きやすい。このポップさの中に見え隠れする激しさやダイナミックさ、スケールの大きさなどが特徴であり、90sのドタバタ感などの香りを残しつつも洗練されたサウンドは決して色褪せることはないことは彼が証明してくれているのではないだろうか。全2曲。
☆☆☆★★★ Assimilate / Compassionless
Fast Pop Punk ------------------------------
Crash-11 (2018)
前作のシングルに続き矢継ぎ早にリリースとなった1st EP。基本路線は変わらずに若干のドタバタ感がありながらも、力強く疾走していく洗練されたサウンドが印象的である。ポップさの中に見え隠れするダイナミックさやツボを押さえつつもシンプルなアレンジでメロディを全面に押し出し、前作以上に印象的なコーラスが全編に渡って入ることにより軸はしっかりしつつも非常に聞きやすい作品に仕上がっている。その中でも今作は若干メロディがより聞きやすくポップな面を押し出しているように感じるが決して勢いがなくなった訳ではなく、5曲目のように緩急をつけながらも手数が多いドラムがメロディの裏で主張していたり、若干Hardcore色を出したショートチューンの6曲目のような楽曲がある一方で、7曲目は少しだけテクニカルなリフで味付けされつつも緩急や音の足し引きでベースラインをも強調したファストチューンがあったりと、今後の活動に大きな期待を寄せてしまう作品である。全7曲。
☆☆☆☆ Poison in My Veins / Waste of Time / Working Class Man
Hipsters / Victim
Fast Pop Punk The Linden Method "Thin Skin"
Songs I Wish I Wrote (2018)
一向に製作スピードが落ちないCrash-11の2018年3作目となる今作は、タイトル通りカバーアルバムになっている。収録曲もRise AgainstBad Religion、Sum 41、Alkaline Trio、Blink-182のカバーと彼が多大な影響を受けただろうバンドの楽曲が収録されている。この内ALK3だけは彼のサウンドから考えると少し意外な印象も受けるが、ルーツの一つとしては確実にあるのだろう。そしてどの楽曲も原曲の良さや雰囲気はそのまま残して比較的そのままカバーをしている印象がある。しかし、Rise againstの1曲目は元々の疾走感は残しつつもHardcoreの勢いは少し丸みを帯び、2曲目は反対に原曲のスピーディーな勢いをそのままに、3曲目は原曲の持つ縦ノリを速さの中に見事なまでに入れ込み、4曲目はゴシック感と速さを共存させ、5曲目はポップさをメロディだけでなくギターやベースからも感じられるなど、全体的に原曲が持つ魅力を損なわないギリギリまで速さを上げたアレンジは彼独特のセンスによるものであろう。全5曲。
☆☆☆★★★ ------------------------------
Fast Pop Punk ------------------------------
Surrounded By Misanthropy (2018)
Lupen Toothでドラムを叩く、NickのソロプロジェクトのCrash-11による早くも2018年の4作目となる2nd EP。前作までは疾走感の中で力強くも若干哀愁漂うメロディが印象的であったが、今作ではそれに若干のテクニカルさを追加したMelodic Hardcore要素も強くなってきており、作品を重ねるごとに進化していることが伺い知れる。ただ良い意味での洗練されていないドタバタ感も残っており、その絶妙なバランス感が心地よい作品である。このドタバタ感はドラムがシンプルなようで手数が多いところと、メロディに起因するものであろう。メロディは力強く伸びやかに歌われているものの、音域はあまり広くない分若干の野暮ったさなど垢抜けないところが多分にあり、それが枯れているとは違う面での青さではない哀愁へと繋がっている。しかしそのメロディは非常にキャッチーで耳に残りやすいものであり、特に最後の2曲はこれまでのようなポップなメロディが存分に生きており、これまで様々なアプローチをしてきている彼が、次作にどんな進化を遂げてくるのか非常に楽しみである。全6曲。
☆☆☆★★★ Condition to Believe / Lost Faith / Forsaken Me / No One
Fast Pop Punk Limber "Survival Instinct"