No Motiv

Diagram For Healing (2001)
	これまでの作品でも見え隠れしていたEmo感であったり、Indie Rockの香りを全面に押し出したサウンドへと大転換を遂げた4th。この変化を前作からVagrantへ移籍したことによる大衆化と捉えるのは早計であろう。確かにこれまでの程よい加減の疾走感がありながらもどこか陰りを感じさせるサウンドから、メジャーコード主体となりダイナミックさが増した楽曲は力強さと併せて激しさの中に見え隠れする暖かみを感じさせる。全体的には音の角が取れて攻撃性はなくなっているが、その分一つ一つの音の粒がきれいに鳴っており伸びやかなメロディとのバランスが非常に心地よい作品である。また、ゴシック感とまでは言わないがAlikelani Trioを彷彿とさせるような陰りの中でふとした瞬間にダーク感を感じさせる8曲目があるなど、従来までの彼らの持ち味も存分に生かした名盤である。全13曲。
☆☆☆☆★	Celebrate / Throw In The Towel / Give Me Strength Only You / Get A Life / Break It Down / Savior Let It Go / Born Again
Melodic Punk	Alkaline Trio "Crimson"