thewarpedradio

Pridebowl

Where You Put Your Trust (1997)
Bad Tasteを代表するバンドの一つでありながらも、日の目を見ることはなかった惜しいバンドである彼らの2ndであり、実質の実質のラスト作。そんな一般的な評価の一方で、今作は彼らの最高傑作と言っても良い名盤になっている。前作までに比べると少し猪突猛進的で暴力的ですらある圧倒的なまでの高速感は減退しているが、他の北欧のバンドに比べてより陰りのあるメロディは洗練され、全体的にエッジの効いたリフは荒削りではないものの、かと言ってかっちりとしすぎていない絶妙なバランスを保っている。そこに更に泣きの要素の強いソロも入り込んでくる様は、派手ささはなくどちらかと言えば地味な部分も感じられなくはないが、それが却って90sのMelodic Punkの正統派でありながらもMelodic Hardcoreの先駆けとも言える質感を醸し出している。バンドとしてはある意味過渡期のような位置づけの作品ではあり、彼らの作品の中では入手困難な部類ではあるが抑えておきたい作品である。全13曲。
☆☆☆☆ Curiosity / Soiled / Structred Ways / 0% of 0+=0
Creepy You / Shut Up / Last Tree
Fast Melodic Punk Bad Religion "Generator"
No Better, No Worse (1997)
Adhesiveとの90sのSwedenを代表する両バンドの豪華共演とも言えるようなSplit。Pridebowlはメンバーが変わったことが影響しているのかどちらかというと今作では今までの作品よりもルーツ的な80'sの要素が若干強いように感じる。特に1曲目はその要素が強い。しかし2曲目はこれぞPridebowlと言わんばかりの重すぎないギターの音質のしらをミドルを下げたベースがシンプルながらも前に出ていて、疾走感とポップさを生み出している。そしてその上に乗っているのは派手さはないものの彼ら独特の一癖も二癖もあるかのようなメロディであり、この1曲だけでも彼らの魅力を感じることができるだろう。また3曲目は前2曲の間を行くかのような程良いHardcore感とMelodic感をブレンドしたかのような楽曲であり、どのアルバムにも似ているようで似ていないこの作品は後に3rdの再発盤に収録されてはいるが、Adhesive側と併せてオリジナルの流れで堪能したい作品である。全3曲。
☆☆☆☆ Brainwashing School / Capital Hill
Fast Melodic Punk Adhesive "No Better, No Worse"