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2009年の結成以来地道な活動を続け、２枚のEPをリリースしてきた彼らの約２年ぶりとなる同郷のHost The Coloursとのスプリット。これまでの作品と変化はなく、ピンボーカルであることを最大限に生かした速さの中で力強いメロディが映える作品になっている。ただ決して高速一辺倒ではないのが特徴である。1曲目は一気になだれ込んで来る力強さにあふれているものの、途中で緩急を織り交ぜてメリハリの聞いたアレンジとなり、サビではテンポを落とし気味であるために伸びやかなメロディが全面に出ている。また、どことなく垢抜けない野暮ったさも感じさせるボーカルは90sの香りを色濃く残し、声質は異なるもののSlick Shoesを連想させる部分もあり、所々でスクリームまではいかないがHardcore的なシャウトを入れ込んでいる部分などは10sのバンドであることを実感させる。3曲目も同様にイントロがほぼなく一気に進んでいくが、こちらはミュートやオクターブを駆使したリフを中心とした比較的王道なアレンジになっている。派手さはないながらもベテランらしい安定感にあふれており、初のアルバムへの期待感が増す作品である。全3曲。 |
