The Regent

Political Fiction (2017)
	ノルウェー出身の彼らの1st EP。Blasting Roomでミックスなどがされていることもあり、それぞれの音の輪郭がはっきりとしており非常に聞きやすい音になっている。ファストなサウンドを中心として、2本のギターのユニゾンをうまく組み合わせながらハードさを押し出しつつも、緩急をつけていたりなど基本に忠実でありながらも意外と楽曲の幅は多彩である。疾走感の中にもプログレ的な手法を取り入れているところなどからは時代の流れを反映した近代的な感覚をも感じることができ、Propagandhiなどからの影響が強いように感じる。しかしそういったテクニカルな面を全面に押し出した曲も良いが、3曲目や4曲目のようにメロディを重視して少しミドルテンポの曲の方が伸びやかなメロディやボーカルを堪能できるバンドである。全てにおいて平均以上でありなんの不満もなく聴ける作品ではあるが、逆に言えば個性という点に置いては弱いとも言えなくもなく、その点は今後に期待したい。全8曲。
☆☆☆★★★	Rogue States / Tall Tales / Sisters & Brothers / Fat Cats / 1991 The End Of A Season
Melodic Hardcore	Propagandhi "Supporting Caste"