thewarpedradio

7 Years

Shape Without Form (2004)
Seed’n’Feedとのスプリットを経ての初の単独作品となる1stEP。流通作品としては初にも関わらずリリース当時は日本でも比較的流通しており容易に入手も出来たが、それもうなずける完成度となっている。良くも悪くも時代や地域を反映しており、一聴しただけでイタリアの、さらに言えばヨーロッパのバンドであることを如実に物語っているようなカラッとした空気感がベースにありつつも、Screamo一歩手前のようなメロディもあり、高速メロディックの枠組みの中で基本に忠実でありながらもかなりのクオリティを誇っている。ただし他のイタリアのバンドにも共通して見られるカラッとした空気感のあるメロディの中から感じられる若干の湿り気をこのバンドは持っており、曲によってはそれを全面に感じることもできる。若干Emo寄りな曲も多いが、作品全体としては軽快に駆け抜ける軽やかさを持った名盤である。全7曲。
☆☆☆★★ Shape Without Form / Tell Me A Story
Emma / P.P.T. / Here Comes My Love
Melodic Punk Seed'n'Feed "Conciencia-Resist"
Split w)Bodyjar (2019)
500枚限定でリリースされた、オーストラリアのBodyjarとのスプリット。LagwagonのJoeyをfeatureした本作は、7 Yearsの円熟味がありつつも少し陰りのあるサウンドとJoeyの哀愁漂う歌声が絶妙に絡み合っている。更にはあまり今までは意識しなかったが、2人の声質が非常に似ていることもあり違和感なく混ざり合っていることが本作の最大の特徴であろう。1曲目はLagwagonの新曲かというほどにJoeyが全面に出ており、哀愁全開であるが7Yearsの力強くも少し湿った陰りを帯びたメロディとテクニカルさを少し追加したアレンジが非常に印象的であり、それぞれの持ち味を出しながらもハイブリットな楽曲になっている。2曲目はRamonesを連想させるようなポップなメロディから始まるという彼らにしては珍しいメロディであり、途中からは加速していく非常にシンプルなアレンジとなっていて、彼らにしては少し珍しい雰囲気を持っているが、シンプルが故にメロディの良さが引き立っている楽曲である。全2曲。
☆☆☆★★ Never Down / Punk Rock Daddy
Melodic Punk Bodyjar "Split w)7 Years"