thewarpedradio

Second Floor Daycare

トイレはどこですか (2001)
ジャケットやタイトルから完全に90sのB級メロディックの影響化にあるカナダ出身の彼らの唯一のアルバムとなる1st。1曲目のイントロこそ王道のB級感漂うどこか垢抜けない雰囲気を醸し出しているが、作品全体では決してB級バンドとしては片付けられない完成度を誇っている。速さの中にもどこか垢抜けなさや北欧系の陰りのある哀愁漂うメロディが主体となりつつも、そこに緩急を駆使しつつスネアだけでなくハイハット、ライドシンバルを特に音数が少なくなる部分で多用する手数の多いドラムやザクザクと刻みつつも絶妙な塩梅のワウを聞かせて少し壮大さを出していたるかと思えば変則的なCruz感漂うリフを入れ込んでくるギター、そしてその2つに埋もれ気味ではあるが中低音を支え、時折ふとした瞬間に前に出てくるベースなど、シンプルなアレンジのようで細かいところにセンスが光る楽曲が並んでいる。そして何よりもコーラスを多用して力強くキャッチーなメロディが最大の特徴であろう。洗練されているとは言えないものの決して荒削りではなく、少し若さ漂う中性的な歌声が楽器隊の手数が多いながらも軽やかに駆け抜けていくサウンドに非常にマッチしている名盤である。全12曲。
☆☆☆☆ Jenna Von Oy / Fish / Girl Power / We All Wish / Leprechaun
Silicone Valley Girls / All Lubed Up / Baby One More Time
Fast Melodic Punk Not Available "Resistance Is Futile"