thewarpedradio

Shiver

Never Too Late (2001)
ピッツバーグ出身のShiverの1st。全体的にミックスの段階で音が少し潰れ気味であることは気になるところではあるが、終始高速で哀愁漂わせたメロディが印象的な作品に仕上がっている。Bad Religion直系のような哀愁と疾走感が織り交ぜられたサウンドが印象的ではあるが、メロディからは北欧の少し湿り気のある香りも漂っており、様々な90sの影響が色濃く反映されてる。決してポップではないもののキャッチーなメロディがストップアンドゴーを中心とした勢い重視のアレンジの中を縦横無尽に動き回りつつ、ミドルテンポではザクザクと刻むギターが印象的であったり、シンプルなコーラスが適度に入っており、地味な存在ではあるものの完成度は非常に高くA級とは言えないもののB級でもない、この絶妙なバランス感はこの時代ならではのものであろう。しかし作品のどこを切り取っても同じような楽曲が揃っている金太郎飴的な部分は良くも悪くもというところである。全13曲。
☆☆☆★★ Another Day / Voice Of Treason / Envy / Reasons Why
Never Too Late / A Fire Inside / Try
Fast Melodic Punk Paperback Tragedy "To Make A Short Story Long…"