SIGHTS

EP 1 (2017)
	ex-From Plan To ProgressのNickを中心に大阪で結成されたSIGHTSのデモを経ての1st EP。メンバーには他にオーストラリア出身のMarkやSunset Busのメンバーが居るなど多国籍で多様なメンバーが揃ったバンドであるが、FPTPの頃とは異なりテクニカルで速さを追求するサウンドではなく、メロディを重視した心地よい疾走感を伴ったサウンドになっている。オルタナティブ的な要素も少しあるものの、若干Emoっぽい青さや美しさを持ちつつも伸びやかで透明感があるメロディとうっすら入るコーラスがカウンター的に入るギターのリフと絡み合い、独特の浮遊感を感じさせてくれる。そしてNickの伸びやかなボーカルは耳馴染みがよく、ドライブ感にあふれるアレンジにマッチングし浮遊感とともに高揚感も味合わせてくれる。正直4曲だけでは物足りない作品であり、アルバムを心待ちにしたいバンドである。全4曲。
☆☆☆☆	Way Out / Over Again / Shadow / A Figure Of Hate Wearing Black
Melodic Punk	The Starting Line "With Hope Of Starting Over"

EP 2 (2018)
	前作リリース後、少しずつ活動の幅を広げて精力的に活動している彼らがリリースした2nd EP。ジャケットは前作が黒だったのに対して今作では白と、Beatlesの赤盤青盤ではないがそういったコンセプト性を感じられるだろう。そして楽曲自体も同じく4曲ではあるが、以前とはまた一味違った別の表情を見せており、ジャケットと同様に対比しているように思える。前作はオルタナティブ要素はあるものの全体的には疾走感もあった爽やかなメロディが中心であったが、今作では爽やかさは残しつつもぐっとスピード感を抑えてダイナミックさが格段に増している。もちろん2曲目のように疾走感が全面に出ている楽曲も一部あるが、全体的には情感豊かにどっしりと構えたミドルテンポの楽曲が増えている。しかしそれは前作でも感じられた心地よい軽さに乗っかる青臭さ溢れるメロディが最大限に生かされている形になっており、ますますアルバムへの期待感が増す作品である。全4曲。
☆☆☆★★★	Drift efore The Lights Go Out / In A Moment
Melodic Punk	Midtown "Save The World, Lose The Girl"