thewarpedradio

Skad Missile

Lights Of Orient (2000)
京都出身の彼らの1stEP。基本はSkaPunkではあるが、それに留まらない幅広い音楽性を、この時点で自分たちなりに消化し見事に表現している。ホーンの一人が作曲者の中心である事に関係しているかもしれないが、ホーンがメロディがない部分にはほぼ必ず入っており、ある意味第二のボーカル、メロディとホーンが化している。しかもメロディが入っていても関係なくホーンが鳴っている曲もある。しかし彼らのすごい所は、ホーンがそれであってもメロディが全く負けていない所であろう。むしろそんなホーンを蹴落とすだけの力強さ、インパクトを持っている。しかもJazzの要素も含んだアレンジなど決して直線的ではない、他のバンドと明らかに一線を画した楽曲は今なお聞いても決して色褪せておらずむしろ輝きを放ち続けている。メロディや勢いに重点を置き、ホーンの持つ軽やかさ、華やかさがどうしても蔑ろに、もしくは軽視されていたSkaPunkにおいて、ある意味画期的な方向性をこの時点で、しかも日本で打ち出したという意味でも金字塔になりうる作品である。ホーン入りのSkaPunkが好きな人には是非とも聞いてもらいたい作品である。正直今までに何回聞いて涙したかわからない、そんな名盤である。全6曲。
☆☆☆☆★★ Oh! Sunny Day / Good Bye The Earth / Fiction / Root / Racism
The Cherry Blossoms Scatterd Before The Wind
Ska Punk Streetlight Manifesto "Everything Goes Numb"