thewarpedradio

Strike Twelve

Killing California (2009)
裏打ちの跳ねたリズムでポップな楽曲で始まり、1曲目から変化球で始まるアメリカ出身の彼らのEPに続く1st。そして全体的にもシンプルに高速で駆け抜けるのではなく、緩急の付け方やリズムチェンジなど比較的凝ったアレンジで変則的な楽曲が多いが、その要因の一つとしてはリズムの部分であろう。前のめりでテクニカルさを全面に出した楽曲がある一方で、縦ノリの跳ね気味のアレンジを取り入れている楽曲も比較的多いため曲数は若干多いながらもそういった跳ねている曲でも速さと勢いはそのままであるがゆえに独特のうねりを持った楽曲になっている。またリフもメタリックな要素を存分に含みつつもカリフォルニア特有の乾いた空気感を漂わせて軽やかに駆け抜けていく6曲目やシンプルに駆け抜ける一方でいきなりリズムチェンジをして緩急をシームレスではあるが違和感が生じる寸前までにひねくれた緩急を織り交ぜた10曲目など、王道に忠実な部分と捻くれた感も存分に取り入れているところはレゲエ要素のないAuthority ZeroやFrenzal Rhombなどを彷彿とさせ、1stとは思えない完成度である。全15曲。
☆☆☆★★ The Wolf / Zombie Nation / Wide Awake / Get Out Alive
Bad Sex / Devil's Hour / Acceptance
Melodic Punk Authority Zero "A Passing In Time"