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Symphony Of Distraction

Pudwack (2010)
Secondshotの初期メンバーを中心に結成された彼らの1st EP。衝撃のアルバムを1stにして作り上げたあのバンドの音、勢いを再度復活させたかのようなそのサウンドは、Secondshotの新作と言っても気づかないほどの完成度である。特にJayがメインとなる曲の軽快に駆け抜けていく伸びやか且つ青臭さを兼ね備えたメロディが縦横無尽に疾走していく楽曲の数々はまさにそのままである。しかしやはり別バンドとして新しく始めたことにが何よりも物語っているかのように過去のコピーではなくそこには今までにない新しい要素がちりばめられている。若干ラフに感情の赴くままに歌い上げている曲や、高速に拘りつつも緩急を上手く織り込んでいるために聴く側を引き込む力強さを持っている。またよりテクニカルな面を強調しているが、それがくどさを感じさせないのはやはりメロディがしっかりとしていることの表れであろう。ただどうしてもSteveがメインとなる曲でのインパクトと言うか印象が薄いのが残念であるが、それを差し引いても良い作品である。全8曲。
☆☆☆☆ Stockholm / All Out Of Luck
9 To 5 Suicide / Operation Crazycrime
Fast Melodic Punk For No One "Falling Down"
Call It Off, John (2012)
前作に引き続きテクニカルな要素に頼らずに青臭さが残る爽やかなメロディと疾走感で勝負している彼らの1st。前作では若干テクニカルな要素も多少は見え隠れしていたが、重さを感じさせないサウンドプロダクションのため疾走感が失われていないことが最大の特徴であり、西海岸特有のカラッとした空気感を帯びた疾走感あふれるサウンドとメロディは最早彼ら独自のものであり、10s以降はこのようなサウンドを奏でているバンドは少なくなったが、真似しようと思っても真似出来ない境地にまで到達したと言っても良いだろう。SteveとJayのメインが楽曲によって変わる部分も今作ではその完成度の差はなく、少し低めの歌声で軽やかさの中に力強さを感じさせるSteveと、少し高い声で疾走感を加速させているようなJayのどちらも素晴らしく、お互いがコーラスでも補完しあっている楽曲が並んでいる本作はSecondshotの1stを否が応でも彷彿とさせ、若干金太郎飴的な部分があったり曲調も似通っている部分もないことはないが、一気に最後まで安心して聞けるだろう。全14曲。
☆☆☆☆ The Last Thing I Remember / Forever Echoes
Boy Is My Face Red / Never In Doubt / Here's To Me
End Of The World / Pardon My French / So Long, So Well
Fast Melodic Punk Secondshot "Seven Years Bad Luck"
Horse (2018)
前作リリース後に音信不通状態になっていた彼らが突如復活をして発売した待望の2nd。しかしこの活動休止期間も彼らには何も関係ないかのごとく、前作で見せた初期Secondshotのような青臭く哀愁を感じさせつつも少し乾いた空気感を持つメロディを最大限に活かすためのシンプルながらも疾走しているアレンジワークとコーラス、全てが以前のままであり、1曲目の最初の1音目から興奮とともに安堵感や安心感も感じることができるだろう。また今作ではJayとSteveの掛け合いは健在ではあるものの、あまりその二人の差が良い意味で明確になっておらず、どっちがメインでコーラスであっても作品全体のバランスも完成度も高水準でまとまっている。速さだけでなくテクニカル要素を全面に出しているバンドが10s以降多くなってきているが、それに対するカウンターパンチのように疾走感と純粋なメロディやコーラスワークの良さを武器として、ストップ&ゴーで緩急をつけている点は王道ながらもその完成度が非常に高い。
☆☆☆☆★ Once And Future / Progress / Rain Check / Mayday
Legacy W Quote / Throw It All Away / Piece Of Shit
Too Old For Drugs / Splat / Going Home
Fast Melodic Punk Straighten Things Out "Dawn Of A New Hope"