thewarpedradio

The Siknotes

Cruisin' For A Boozin' (2015)
2004年に活動休止して以来約11年ぶりに制作された復活を告げる2nd EP。長い活動休止期間にNo Contestで活動していたメンバーもおり、バンドとしてはアクティブでなくとも個人としては現役であったこともあって決して過去の焼き回しなどではなく、現役のバンドとしてのエネルギッシュさに溢れた作品である。10s以降のバンドのようなテクニカルさは皆無であり、軽さを伴う疾走感を全面に押し出しつつも同じイングランド出身の4ft Fingersを彷彿とさせるような高速かつシンプルに力強く突き進んでいく楽曲が揃っている。その中でも荒削りではないが垢抜けない部分も残っており、Street Punkの香りも漂う1曲目や前のめりながらも裏のリズムやベースを強調した2曲目など洗練されすぎていないことも若干のB級感も感じられる作品である。全4曲。
☆☆☆★★ Broken / Dave The Fan / The End / GY Till I Die
Melodic Punk 4ft Fingers "A Curse For Concern"
Welcome To The Party Pal! (2018)
復活作となる前作を経て、待望とも言える1st。ベクトルとしては前作の延長線上にある作品であるが、その質感は大きく異なっていると言えるだろう。前作よりも前のめりなドタバタ感が増している一方で、それは決して勢い任せではなく洗練された疾走感であり、そこに2ビートと合わせてカッティングなどを織り交ぜることで90sの香りを色濃く残し懐かしさを感じさせる一方で、新しさを感じさせる部分もある。4曲目や5曲目はテクニカルなリフを主体にしておりモダンさを感じさせつつも、3曲目では途中で裏を強調するようなアレンジに切り替わる瞬間があり、それが前のめりな勢い重視の楽曲に対して良いアクセントになっている。また、Street Punkの香りも感じさせるシンプルで直線的なアレンジにも関わらず手数が多くリズムパターンも非常に多彩なドラムや、それを裏で支えるベースも低音から高音までを縦横無尽に行き交い。更にはHardcore要素も入れ込んだ叫ぶようなメロディがあったり、11曲目はアコギだけでフォーキーなアレンジと暑苦しいほどのシンガロングなど前作以上に幅広い作品に仕上がっている。全11曲。
☆☆☆★★★ Hot Dog / Dos DeDos / Fade Away / Take Everyone Apart
Wake Up Daddy / The End / Wasted
Melodic Punk Face To Face "How To Ruin Everything"