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The Steal

The Steal (2006)
CDのアートワークからは想像できないサウンドを頭から繰り出してくれる、The Stealの1st。90年代に全盛期を迎えたMelodic Hardcoreを現在進行形で今に伝えるバンドと言っても過言ではないだろう。00s後半から少しずつ勢力を増してきていったHappy Hardcore/Easycoreとは異なり、メロディにPopさは皆無ではある。しかしそれが70年代にPunkが生まれた時に持ち合わせていた世の中に対する怒りをぶちまけるような曲が曲間もあまりない中で最初から最後まで突っ走っており、1枚を通して統一感がある中で1曲1曲が長くなくコンパクトにまとめられていることに要因しているからであろうが、あっという間に1枚を聞ける作品である。1st Albumだけに疾走感にあふれる作品ではあるが、決して演奏が散漫である訳ではない。この手のタイプの音源はアレンジが似通ってきたりするが、リズムや緩急の付け方がベタではあるがその中に彼ら独自のセンスを感じられる部分もありかなりの完成度を誇っている作品と言える。なお、声質は限りなくThomas(Strike Anywhere)に近いものがある。全14曲。
☆☆☆☆ Breakout / Little Dip / World Wide World / Libidon't / The Steal
Clothing Rack / Living For The Weekend / Mr. Door To Door
Loudest Voices
Melodic Hardcore Strike Anywhere "Change Is A Sound"