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Strike Anywhere

Chorus Of One (2000)
Demoを経てリリースされた1st EP。まだ荒削りな部分もあり、後の1stに比べると勢いに任せた部分があることは否めないが、この段階でHardcoreを主体に置きながらもメロディにはポップさやキャッチーさを混ぜ込む彼ら独特のメロディやサウンドは既に確立されている。まだ楽曲によってはインパクトに欠ける部分もなくはないが、いくつかは勢い任せではなくメロディやコーラス、アレンジにフックが効いており、非常に印象的なものが点在している。またHardcoreをベースにしつつもあまり重さは強調されておらず、むしろ軽さのほうが目立つ音作りになっている分よりメロディがシャウトしつつもクリアに聞こえる。作品自体は後にすべて"To Live in Discontent"に収録されているため、それで楽曲自体は聞くことができるが、1曲目のIntroから含めてこの作品単体でこの世界観を体感してもらいたい作品である。全7曲。
☆☆☆★★★ Chorus Of One / Question The Answer / Incendiary
Cassandratic Equation
Melodic Hardcore Pacer "No.1"
Change Is A Sound (2004)
元InquisitionのThomasを中心に結成された彼らの1st。前作のEPではまだバンドとしての初期衝動に溢れ荒削りさや昔の影をどことなく感じる部分がなくはなかったが、今作ではそれを全て一掃し完璧な作品に仕上がっている。Hardcoreの王道や基本に良い意味で忠実でありながらもそこにポップさやキャッチーさを盛り込んだサウンドは、Sick Of It AllやH2Oなどのように今までの流れを踏まえながらも新たな方向性を提示したと言える。内面から振り絞るかのよう吐き出し叫び続けるボーカルはmさしくHardcoreではあるが、そこには不思議と疾走感と共にキャッチーさがあり、聞きやすさや分かりやすさが混在している。Hardcoreの勢いや激しさとMelodic Punkのキャッチーさや軽さのある疾走感、哀愁などが全て一つに新たな解釈とバランス感でまとめあげられたのが今作でありRise Againstと並んで数多くのフォロワーを生み出し、一つの新たなジャンルを作り上げた歴史的名盤である。全11曲。
☆☆☆☆★★ You're Fired / Timebomb Generation / Refusal
Laughter In A Police State / Sunet On 32rd Street / Detonation
S.S.T. / Three On A Match / My Design
Melodic Hardcore Rise Against "The Unraveling"
Exit English (2003)
大名盤である1stに続く、そして今作リリース直前の7月に来日をする予定だったが空港で入国できずにツアー初日の当日に来日キャンセルとなった彼らが放つ2nd。前作ではHardcoreをベースに置きつつもそこにメロディアスさを追加することにより、彼ら独自のスタンスを確立した感があったが、今作でもその路線は引き継がれている。しかし前作があまりにも名盤でありやっていることは変わらないものの、相対的に作品としては少しインパクトの弱い作品になってしまっている。楽曲単位で考えれば3曲目など素晴らしい曲もあるものの、3分台の曲が増えたことからも伺い知れるように少しメロディを重視した結果荒々しさが弱まりきれいにまとまってしまった感がある。以前よりもThomasのボーカルは喉の奥から振り絞って叫ぶかのような熱さは増し、展開も勢い一辺倒ではなくテンポが変わっていく様は確実なバンドとしての成長を感じられるがどことなく、キャッチーなメロディを活かす勢いが奥まってしまっているような印象を受ける、少し物足りなさが残る作品である。全12曲。
☆☆☆★★★ Amplify / Blaze / Infrared / Lights Go Out / Modern Life
Extinguish / 'Til Days Shall Be No More
Melodic Hardcore Intensity "The Ruin Of Our Future"
In Defiance Of Empty Times (2012)
前作と前々作の間を考えれば比較的速いリリースとなる今作は初のライブアルバムであり、なおかつ前年に行われたアコースティックライブを収録したものである。近年のMelodic HardcoreやMelodic Punkのバンドの多くは疾走感や勢いとともに、テクニカルな面を前面に出している楽曲が多い中、彼らにももちろんそのような側面があることは否定できない事実ではあるだろうが、こうやって改めてアコースティックという音数的にもアレンジ的にもシンプルな状態になることにより、純粋にそのメロディの良さに改めて気付かされるだろう。楽曲自体は前作を中心に初期の曲も収録されているが、ギターのアレンジはほぼ原曲通りであり、緩急や情感豊かに歌い上げるThomasの歌がより映える形になっている。長い間第一線で走り続けている理由として、楽曲だけではなくThomasによる歌もその大きな要因を占めていることが十二分に体感できる作品である。全11曲。
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Acoustic Four Years Strong
"Some Of You Will Like This, Some Of You Won't"