thewarpedradio

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Hit The Ground Running (2007)
Snuffのレーベル、Ten Past Tenからリリースされた彼らの1st。メロディからはUKらしい暗さや憂いを帯びた哀愁を感じさせる部分が多いが、全体的にはアメリカナイズされた高速Melodicが中心となっている。展開自体はシンプルながらもリズム隊がドラムの手数や音圧、ベースも低音から高音までを駆使してどちらもかなり前に出ていて下手すれば全体のバランスが崩れてしまうことにも繋がりかねないほどであるが、それが決して崩れないのは力強いメロディやツボを抑えたコーラスワークと合わせてギターも結局は前に出ているため全てが前に出ているという中で絶妙なバランス感で成り立っているところが、彼らの最大の特徴であろう。全体的にはそんな前のめりで勢い重視でありながらも緩急やブレイクが随所に挟み込まれているため、それぞれが主張していても決してくどくなっておらず、むしろ引き締まっている。またふとした瞬間にメロディが醸し出す哀愁感であったり、少し勢いを落としてメロディを重視して力強く歌い上げる6曲目など高速一辺倒でないところも作品の完成度をお仕上げていると言えるだろう。全15曲。
☆☆☆★★ This Time / Where Is Everyone? / Nothing Left
Didn't You Used To Be In A Ska Band? / Shit Hits The Fan
Serving Suggestions / Let Me Sleep / 3:24 AM
Fast Melodic Punk Templeton Pek "No Association"