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This Obsession

A Confrontational Effort (2018)
シカゴ出身の男女混声ボーカルバンド、This Obsessionの2nd。男女混声であることを除けば完全に同郷のレジェンド、Alkaline Trioの新作と言っても良いほどに雰囲気が酷似している。しかしそれはフォローワーではあるものの決してモノマネになっている訳ではない。ゴシック的要素や退廃的な雰囲気はきちんと表現しつつも少しミッドをを上げてうまくギターと混ざりあうような音域でありつつもゴリッとしたベースがシンプルなアレンジであるからこそ前に出ていたり、女性ボーカルがメインを取る部分は少ないものの効果的にコーラスで入り込んでいたりなど特別なことはしていないがその分純粋なメロディの良さが際立っている。更には声質が低い女性ボーカルと少し高めの男性ボーカルとのコントラストが非常に面白く、それが彼ら最大の魅力であり特徴であろう。また全体的には少し前のめりな疾走感にあふれている部分が多く、それがゴシック感を押し出しているミドルテンポのパートとの緩急も非常に心地よく響き、派手さはないながらも名盤と言える作品である。全10曲。
☆☆☆☆★ Arm in Arm / My Own Game / Punk-Ass Kid / Bottoms Up
Poetry for Dummies / Yo… I’m No Good / Pop Out My Eyes
Melodic Punk Alkaline Trio "Good Mourning"