thewarpedradio

The Vera Escape

Goodbye, Mr. Roberts (2007)
イタリアからの刺客、The Vera Escapeの1stAlbum。音的にアメリカからの影響を受けながらも、欧州のバンド特有のカラッとした雰囲気の中に見え隠れする音的な湿り気を感じられる作品である。少し鼻にかかった様なボーカルの声やメロディはRufioなどを連想させるものはあるが、それよりも1枚の中におさめられている曲の幅は広く、聞く側を飽きさせない内容となっている。手数の多いドラムとともにリズムチェンジが多いアレンジとなっているために、単なるMelodic Punkの枠に収まらない何かを随所に感じさせてくれている。メロディも正直オリジナリティが溢れ返っている訳ではないが、楽曲やメロディによって声を楽器のうちの一つであるかのように使い分けており、そういった部分からも彼らのセンスを感じることが出来るだろう。正式な初音源としてはきれいにまとまりすぎている感もあるが、逆に彼らの場合には自らの音を方向性・可能性を示す結果となっていると言えるのではないだろうか。全10曲。
☆☆☆★★ Goodbye, Mr. Roberts / Good Lookin' Out / Lost In Them
Russian Roulette / The Day After / Twentyone / Space Travel
Melodic Punk Over It "Timing Is Everything"