thewarpedradio

Waxahatchee

Cerulean Salt (2013)
元PS Elliotという肩書ももはや不要なのではないかと思えるほどに独自の立ち位置を確立しつつある彼女の2nd。双子の片割れ、Swearin'との大きな違いはその楽曲へのアプローチの仕方であろう。本作の前半は様々な楽器を重ねながらも穏やかな世界観を構築しているのは、出来る限り電気音を排除し生の音を重視していることによるだろう。前作のネオアコ的な要素をそのまま引き継いでおり、暗さとポップさが絶妙なバランスで成り立っている。しかし中盤にかけては6曲目でがらりと雰囲気を変えてInde Rock色を強めた楽曲が並んでいる。前半の様なある意味陰鬱な雰囲気を生み出している楽曲も好きではあるが、後半の女性特有の優しさや穏やかさ、力強さを感じられる楽曲の方が個人的には好みである。また、作品全体の繋がりをより重視して曲間の切れ目なく後半は流れるように進んでいく様は聞いていて非常に心地良い作品である。全12曲。
☆☆☆☆ Dixie Cups And Jars / Lips And Limbs / Brother Bryan
Coast To Coast / Misery Over Dispute / Lively
Swan Dive / Peace And Quiet
Indie Rock Erica Freas "Belly"