thewarpedradio

Worthwhile Way

4 Songs EP (2009)
バンド名を冠した1曲目から反則思われる程の切れ味を見せているWorthwhile Wayの正式初音源。一見すごくシンプルに聞こえるが、それぞれの楽曲が細部までかなり細かく練り込まれている。単にメロディが良いというだけに収まらず、ギターの音色など一つ一つがまさしく歌っている様に表情が豊かである。また3曲目の様にボーカルの掛け合いもある意味自然な会話の如く織り込まれており、本当に名盤と呼ぶにふさわしい1枚であると個人的には感じる。どの楽曲もメロディが際立っており、メロディを本当に大切にしていることがよくわかるが、それ以上にアレンジの幅がかなり広く音楽的背景が非常に豊かである事を感じさせてくれる。CountryやFolkの要素を取り入れながらも、凛としたボーカルが力強さも優しさの中に兼ね備えた1枚。全4曲。
☆☆☆★★★ Worthwhile Way / Wish / Blessing Of The Rain / Rion
Folk Punk Lemria "Get Better"
Split EP (2010)
彼らの2010年最初のリリース。何を差し置いても今までの中で最高な出来。と言うよりも、リリース毎に「進化・深化」している様に感じる。彼らの持ち味であったカントリー色は今までよりも更に前面に押し出されており、全てにおいて付け入る隙を与えないくらいWWWの良さを目一杯詰め込んだ作品となっている。ギターの音が今まで以上に爽やかさを感じさせ、アレンジもシンプルながらも緩急があり、それが透明かつ伸びやかなボーカルの魅力を最大限に生かしているように感じる。決して派手さはないけれども、楽曲全体を通して力強くも全てを包み込むようなおおらかさ、優しさを感じさせるのが彼らの最大の魅力ではないだろうか。1曲目のイントロからの爆発や、2曲目のブレイクをしてからのシンガロング必死な部分といいまさに最高で完璧な2曲であるが、2曲しかないのが本当にもったいないくらいに素晴らしい作品である。今作はスプリットであるが、正直WWWを何度も何度も繰り返し聞いてしまい、B面にまで行かないのが実情。全2曲。
☆☆☆☆★ Lyon / Birds Sing
Folk Punk RVIVR "Derailer"
Love Is All (2013)
まさに待望と言ってもよい1stAlbum。収録曲は過去の音源からの再録とカバー、そして新曲と彼らのこの時点までの集大成であると言っても過言ではないだろう。もちろん新曲も相変わらず素晴らしい出来であるが、それ以上に既発曲の再録が素晴らしい。ライブで何度も何度も演奏してきたこともあるだろうが、それと併せて海外での経験を経て圧倒的なまでに表現力が増しているように感じる。これまでも曲としての完成度は高く、アレンジも大きくは変わっていないが歌が今まで以上に力強く、そしてそれ以上に優しい。この優しさの中にもしっかりとした意志の強さを感じさせてくれる所が彼らの最大の魅力ではないだろうか。またギターの音も歪みが減って一音一音がクリアとなっており、より歌が映えている。作品を重ねるたびに増している説得力や力強さ、そしてそれを伝える最高の楽曲などにより独特、かつ唯一無二の立ち位置を構築し、確立するのが今作であろう。それほどまでに素晴らしい作品である。全13曲。
☆☆☆☆★★ Lyon / A Lark / I'll Raise Your Flag / Bird Sing / Flow To The World
Swig Beer / Family Song / Worthwhile Way / Wish / See You
Folk Punk Cheap Girls "Giant Orange"