thewarpedradio

Cigar

Speed Is Relative (1999)
96年に結成され、結成当初は4ピースであったがDemoの制作後にギターが脱退しVoのRamiがギターも兼任することになったサンディエゴ出身の3ピースバンド、Cigarの1st。PennywiseのFletcherによって見出され、プロデュースも彼が担当している本作はタイトルが示す通り圧倒的なまでのスピード感とテンションで息着く暇なく最後まで駆け抜ける名盤である。少し鼻にかかったかのような高音ながらも若干クセのあるRamiが歌い上げるメロディは勢いの中にも多彩な表情を見せてくれる。またリズム自体はシンプルであるものの手数も多く目一杯叩き続けているドラムもさることながら、それに負けないだけの主張を音数が多くミュートをしてるギターの裏で中高音域を駆使して全面に出ているベースが本作では最大の肝と言えるだろう。その分ギターの存在感は若干薄く感じられてしまうが、それでも要所要所に美味しいところを担っている。それぞれのパートが自己主張が激しいながらも散漫な感じを与えないのはプロデュースもさることながら、彼ら自身が作り出す楽曲のクオリティとセンスによるものであろう。4曲目のように長いイントロではテクニカルさとリズムのフレキシブルさを出していたり、純粋に速さの中に光り輝くメロディがある1曲目や11曲目など聞き所満載の大名盤である。全14曲。
☆☆☆☆★★ No More Waiting / Mr. Hurtado
Wright & Rong / Laundry Basket / Nick of Time / Watch It Fall / Weight of the World / Show Me / Dr. Jones
Fast Melodic Punk Broken Cedars "Forever"