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COLORSFADE

COLORSFADE (2016)
1st EPとなるState Of Mindと2nd EPのScream In Silenceが2 in 1としてThousand Islandsからリリースされた編集盤。3ピースとは思えない重厚なサウンドを中心にしつつも基本的には少し90sの香りを残した王道のSkate Punkであって過度にテクニカルすぎないリフと疾走感が心地よいが、彼らの最大の特徴はメロディとコーラスの組み立て方であろう。コーラスがほぼ隙間なく入り込んでいたりギターのリフがメロディに対してのコーラスの代わりをしているようなリフになっていたりなど全編に渡ってメロディが詰め込まれていることと合わせて、1曲目や3曲目のように普通であればボーカルに対して掛け合いのコーラスで入るだろう同じメロディをメインボーカルが再度歌ってしまうようなメロディラインでありセンスがあるのか、それとも単に野暮ったいだけなのか判断に悩むところではあるが、そういった組み立てがある意味斬新で非常に癖になる作品に仕上がっている。全5曲。
☆☆☆★★ I4NI / Frozen In Time / Everyday That Passes / Chains
Fast Melodic Punk ------------------------------
In Real Time (2018)
アートワークをSetbacksDouble NegativeのJuanが担当した、聖地ケベック出身の彼らの待望の1st。前作ではSkate Punkの要素が強くメロディや疾走感を全面に出したサウンドが主体となっていたが、今作ではそこにテクニカルさが入ったモダンなMelodic Hardcoreが強い形へと変化を遂げている。それは前作からメンバーチェンジがあり、正式にツインギター編成になったこともあるだろう。前作までの爽快感あふれる耳に残しやすいシンプルなメロディはそのままであるが、そこに適度な重さやメタリック要素が入り込んだことによりメロディだけでなくリフにも泣きの要素が入り込んでいる。そしてメロディかリフやソロが常に入っているため、どこを切り取ってもメロディがあるような彼ら独特のアレンジは健在である。またそのメロディも乾いた空気感がありながらも哀愁度合い全開であり、キャッチーな部分も含めて完璧であると言えるだろう。しかし前作までのようなコーラスの組み立て方は全体的に洗練されたことによって影を潜めてしまったことは若干残念な部分であるが、それでも楽曲のそれぞれの要素のクオリティは高い名盤と言えるだろう。全11曲。
☆☆☆☆ Disaster / United For Our World / Take Your Time / Impostor
Invisible Man / Frozen In Time / Obedience
Melodic Hardcore Curbside The Sound I Know"