thewarpedradio

Craig's Brother

Homecoming (1998)
このバンドも最初の1枚が大きくバンド自身に圧し掛かってしまい、結局超えられないままでいる作品に結果的にはなってしまったとさえ感じてしまうほどのクオリティを持った彼らの1stAlbum。どんな言葉を持ってもこの作品の素晴らしさを伝えきれないのではないかとも感じさせるほどに名盤中の名盤である。圧倒的なスピード感とダイナミックさをもった楽曲が鼻にかかったようで多少の好き嫌いを感じさせてしまうかもしれない程に非常にクセのある声質を支えていると言えるのではないだろうか。またそんな若干のマイナス点にもなりそうな所を補って余りある最大の彼らの魅力がメロディだけではなくアレンジなど楽曲の全ての要素において感じられる哀愁漂う空気感であろう。アレンジ自体には特別なことをしている訳ではないがマイナーコードを多用しているために、リフ自体にもソリッドさの中に「泣き」の要素が入っているため、それが哀愁を漂わせながら力強く歌い上げるボーカルと非常にマッチしている。若干音の軽さが気になることもあるが、決して派手さがない分メロディなどが持つ空気感が直にそのまま届く結果となっているとも言えるのではないだろうか。この時代にこの音を既に作り上げていたことが聞いていると恐ろしくなるくらいいつまでも色褪せることのない作品であろう。全12曲。
☆☆☆☆☆ Insult To Injury / Going Blind / In Memory / Homecoming / Nobody
Lonely Girl / Who Am I? / Dear Charlotte / My Annie / One
Potential
Fast Melodic Punk Inspection 12 "In Recovery"

The Insidious Lie (2011)
前作のEPより全く音沙汰がなく、完全に解散状態と思われていた彼らの待望の新作。キャリア自体はかなり長いものの今作でようやく3枚目、アルバムに至っては10年ぶりという途轍もないインターバルでようやく発売された今作。方向性としては決して超えられない壁として存在し続けている1stには勝てないが、とは言っても2ndほど迷走を続けている訳でもなく、ちょうど両者の中間を行くような仕上がりとなっている。全体的に年数を経た分だけ円熟味を帯びており、勢いだけではない大人の若干枯れた様な鳴き・哀愁を漂わせている。そのために1曲1曲がアルバムのハイライトとなっているという名盤である。相変わらずの若干鼻にかかった様な声と、独特のメロディラインは健在であり、それを生かしながらも緩急を使い分ける事によって曲の大きさ、壮大さが引き立っている。また元々はあまりテクニカルな印象はなかったが、その要素を所々のフレーズに入れ込んでいたり、スクリームを取り入れた曲があるなど、前作から後の世の中の流れを自分たち流に解釈しつつ上手く取り入れたと言えるのではないだろうか。もちろん今後も彼らの音楽はどうしても1stとの相対的な評価となってしまうが、それを抜きにすれば十分及第点を得られる作品であることには間違いない。全12曲。
☆☆☆☆ Freedom / Crutch / The Mistake Of Caring
The Thousand Yard State / Klamath Falls / The Insidious Lie
Adaline / Fallen / The Problem Of Evil
Fast Melodic Punk Sellfish "Major League Punkrock"