thewarpedradio

Dashboard Confessional

MTV Unplugged 2.0 (2002)
MTVで放送されたUnpluggedライブを音源化した1枚。1stから6曲、2ndからは5曲、"So Impossible EP"から4曲とほぼこの当時のベストに近い楽曲が収録されており、かつアコースティックでありながらも躍動感を感じられる作品になっている。2ndでバンドサウンドへ傾きかけていたが、原点回帰ではないが今作はアコースティックであるからこそ楽曲の良さの再確認はもちろんクリスの透明感に溢れ、かつ力強いメロディや歌声が堪能できる。元々Chrisのアコースティックソロプロジェクトとして始まっているバンドであるがゆえに、楽曲やアレンジは完璧であり、バンドサウンドでのアレンジもアコースティックでのアレンジも文句のつけようがない。またオーディエンスのシンガロングも完全収録されているため、臨場感も完璧である。最後まで途切れることなくシンガロングになっている本作は彼らの人気を強く印象づけることにもなっているだろう。全15曲。
☆☆☆★★★ ------------------------------
Acoustic Alkaline Trio "Damnesia"
A Mark. A Mission. A Brand. A Scar (2003)
元々ソロプロジェクトとして始まった彼らであるものの前作の2ndでメンバーが加わったことにより少しバンドらしくなったが、本作でバンドとしての最初の到達点に早くも上り詰めてしまった感もある名盤と言える3rd。これこそがメインストリームでの00sEmoの到達点と言えるほどの完成度を誇っていると言えるだろう。開始40秒までは歌とミュートで刻むギターだけでじわじわと進み、彼お得意のパターンであるアコギから途中でバンドサウンドになるEPからの再録となる1曲目の時点でもはや完璧であり、その後もバンドサウンドでありながらもアコースティックの質感はそのままでり、非常に生々しい音で全体が構成されている。このバランス感が絶妙であり、声を張り上げ気味にエモーショナルに歌い上げる動としっとりとアコースティックで攻める静のメリハリが非常に心地よい作品になっている。そんな中で3曲目は途中でサビのキーが上がり、同じメロディでありながらも違う表情を見せていたり、イントロはアコギで歌がはいるとバンドサウンドになる6曲目や、ラストを飾るのは彼らにしては珍しいバラードなど聞き所に溢れた名盤である。全13曲。
☆☆☆☆★★ Hands Down / Rapid Hope Loss / As Lovers Go
Bend and Not Break / Ghost of a Good Thing
Carve Your Heart Out Yourself / Several Ways to Die Trying
Emo Further Seems Forever "How To Start A Lie"
Swiss Army Bro-Romance (2010)
結果的には中止にはなったがツアー記念として2500枚限定でリリースされたNew Found Gloryとのスプリット。収録曲はお互いの曲を2曲ずつカバーという貴重な音源を収録している。DBは3rdから2曲選曲している。どちらも各々の個性をいかんなく発揮しているが、DBは元々のアップテンポの雰囲気を完全に壊してチープなキーボードリズムマシーンを上手く使ってエレクトリックなサウンドながらもインディー感満載のAcousticなアレンジをしており、あえて実験的なサウンドにすることによって原曲のメロディの良さを最大限に引き出しつつも彼の新たな境地をも感じさせてくれる。派手さはないながらもこのチープ感やローファイ感が非常に癖になるアレンジとなっており、何度でもリピートしてしまうそんな中毒性を持った作品になっている。全4曲。
☆☆☆★★ Better Of Today / All About Her
Emo New Found Glory "Swiss Army Bro-Romance"