thewarpedradio

IVS

Serenity, At Long Last... (2019)
相変わらずのクサレメタル感満載のイントロから幕を開ける8年ぶりとなる3rd EP。前作からの間にボーカルのMattがMuteに加入したり、メンバーの何人かはFamily Meetingとして活動をしていたがようやく本体も活動を再開してリリースとなった本作は、これまでの様式美的なメタル感は若干なりを潜めて、ダイナミックではあるもののメロディック度合いが少し増したかのような印象を受ける。彼らの持ち味の一つであるメタルの様式美はそのままであるが、メタルの良い意味でもっさりとしたダイナミックさを兼ね備えた部分がなくなり、その代わりにメロディが全面に出てきている。00s以降の近代的なMelodic Hardcoreとは一線を画して決してテクニカルに寄ることなく、力強さと併せて洗練され哀愁感も色濃く現れたメロディを中軸に置き、そこに速さが混ざり合うことによってシンプルながらも彼らにしか構築できない世界観を前作までとは異なる形で作り出している作品である。全5曲。
☆☆☆★★★ Buried Alive / Her Last Breath / One More Day / Oathbreaker
Melodic Hardcore The Decline "We Lied"