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Kemuri

Little Playmate (1997)
日本を代表するスカバンドといっても過言ではないKemuriの1stAlbum。本作では初期音源にもかかわらず今後超えられない程の完成度を持つ作品であると言えよう。高次元でまとめられてはいるが、所々に拙さや勢い任せの荒々しさを感じる部分もたまにある。しかしそれを補って余りあるのは作品に込められ、溢れんばかりのエネルギーの塊であろう。Skaが持っている陽気さに加えて、SkaPunkが持つ音の軽さ・重さ・攻撃性など全てを持ち合わせており、それがシンプルかつ王道ながらも安定した楽器隊の上を力強いメロディが駆け抜けておりこれ以上何も望めないというほどすばらしい作品である。ホーンも3本あることから音域を上から下まで全て網羅して、響き渡る部分やメロディを補完する部分があったりなど分厚さがあることから様々な役割を感じられる。また特に本作ではSkaとPunkが非常に良いバランスでまとまっており、万人に聞いてもらいたい作品である。全14曲。
☆☆☆☆★★ New Generation / Knockin' On The Door / Prayer / Workin' Days
Rainy Saturday / Ato-Ichinen / Yellow Survivors / On The Street
Ska Punk Link 80 "17 Reasons"

77 Days (1998)
初のアメリカツアーを経て発売された2ndAlbum。前作に比べて良い意味で洗練され、大人になった印象を受け前作のようなとがった攻撃性はなりを潜めてはいるが、その分前作にはあまり表立ってこなかった優しさにある意味溢れた彼ら独特のメロディが非常に印象的な作品である。また、今作からギターが変わっているがそれもかなり大きな影響があったのではないかとも思う。前作はギターが若干つぶれ気味で前に出てこない部分もあったが、今作では非常にバランスの良いアレンジとなっており陽気さを兼ね備えつつも、軽さと重さを相変わらず絶妙なバランスで兼ね備えていると言えるだろう。アルバム1枚としての統一性は前作の方が上かもしれないが、各楽曲の質は今作が彼らの作品の中で一番であり、今後も日本のシーンの中に今作はずっと生き続けるだろうと確信する程にいつ聴いても、何回聞いても色褪せることのない程の輝きを持った作品である。全14曲。
☆☆☆☆★★ Heart Beat / PMA / Minimum Wage / Oichyo / Birthday
Tiny Square Room / Lights & Shadows / Kanashimiyo
Second Chance / Secret / Along The Longest Way...
Ska Punk Less Than Jake "GNV FLA"
未来は明るい (2015)
盟友であるMike Parkの選曲によるUSベスト盤。もう少しSka色の強いBirthdayなどが収録されているかと思いきやAto-IchinenやP.M.A.、葉月の海など代表曲と言えるような楽曲を中心にこれぞKemuri流のSka Punkというような疾走感にあふれる楽曲ばかりが集められている。これこそがMikeの狙いでもあるのではないかと推測され、そういう意味においてはただのベスト盤というよりもコンセプトベスト盤の位置づけが強い作品であるように感じる。そのため性質上仕方ないことではあるが、同系統の楽曲がほとんどであるために作品内での流れは中途半端であったり、途中で食傷気味になってしまうことは否めないであろう。ベスト盤であればこの作品ではなくBlastin’かSka Bravoがオススメである。全12曲。
☆☆☆ ------------------------------
Ska Punk Kemuri "Ska Bravo"