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Korrupt

Preachers And Creatures (2017)
ノルウェー出身の彼らの1st。元々の声質かどうかは分からないが、ダミ声で終始がなりたてるようなメロディや楽曲の中でかなりの部分を占めているシンガロングパートといい、全体的にはMelodicの要素もありながらもHardcoreの要素や影響を色濃く感じさせる作品に仕上がっている。しかし彼らの持ち味はこの土台の上に成り立っているメロディとアレンジの巧みさであろう。喉の奥から絞り出すようにがなりたてているメロディは激しさが全面に出つつもどこかポップさが漂っており、これはex-Kid DynamiteNone More BlackのJasonを彷彿とさせる。アレンジもシンプルながら、セオリー通りにいくならば決してこのタイミングではないだろうというところでバスドラを踏み続けていたり、ギターのリフも全体のバランスを成り立たせながらも違和感を感じるような変則的なところが数多くあり、それはある意味計算された狂気とも捉えられ、独特の緊張感をもたらしている。ただし作品全体としてはラストを飾る曲が唐突に終わってしまう部分もあり、まとまりには欠ける部分があるかもしれないが、聞けば聞くほど新たな発見があり、中毒性が高い作品である。全10曲。
☆☆☆★★★ Serpents / Martyrs / No Past, No Future
Preachers And Creatures / Khaver / Intuition
Punk None More Black "File Under Black"