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Lamonta

Demos Winter 2019 (2019)
SecondshotSymphony of Distraction、そしてGibberishのメンバーであるSteve、Kyle、Jasonによって2018年に結成された3ピースバンドの最初の音源となるDemo。ライブレコーディングであり、音質はデモであるが故に良くはないが、それが返ってローファイなサウンドとなり上記のバンドとは異なる方向性を明確にすることに繋がっている。1曲目は軽やかな疾走感はあるもののスピードはぐっと抑え、少しガナリ気味で荒々しさのあるボーカルの声質で歌われる甘酸っぱいメロディが特徴的であり、2曲目は少しPop Punkに寄せてメロディを重視したミドルテンポのSoDの楽曲といってもよいくらいに類似している部分があるが、それでもテンポ自体が少し抑え気味であるが故にメロディの展開が似ているようでも質感が全く異なる。楽曲によってメインボーカルが異なるのも彼らの特徴であり、正式音源が待ち焦がれるバンドである。全3曲。
☆☆☆★ Avenue of Broken Dreams / Just Say the Word
Melodic Punk ------------------------------
The Bruce Banner Sessions (2019)
前作と曲が数曲かぶっているものの新曲とともに再録されてBandcamp上でリリースされた2nd Demo。Sessionsと題されているものの前作より音質は向上しており、ラフな感じというよりもしっかりと作り込まれた作品と言えるだろう。また爽快感はありながらも速さよりはメロディが持つ明るさや軽快感を打ち出したPop Punk志向は変わっておらず、その方向性がより顕著になっている。前作にも収録された3曲目は10秒ほどのショートチューンでポップながらも前のめりに進む疾走感があり、続く新曲の4曲目はSoDを彷彿とさせる速さと爽やかさを全面に押し出したメロディが心地よく、5曲目もショートチューンながらも90sの影響を強く感じさせる。そしてやはりどの曲もメロディの良さは折り紙付きであり、3ピースのシンプルなアレンジの中でどの曲も素晴らしい輝きを放っている。全5曲。
☆☆☆★★ Stupid High / Just Say The Word
Party, Not at my House. Please Still be There
Melodic Punk ------------------------------
Exactly! (2019)
結成以来精力的にリリースを重ねていた彼らがDemoを経ての初の正式音源となる1st EP。従来までの方向性はそのままに爽快で軽やかな疾走感の中にポップなメロディが映えている。高速というわけでなく適度な心地よい疾走感という点がこの作品のキーであり、どうしてもこれまでのバンドと比較してしまう部分は否めないが、似て非なるものはこの点にある。コンパクトに纏まったショートチューンも多い中で、メロディに対してのアプローチの仕方が速さに頼るわけでなく、むしろミドルテンポにこそこのバンドの真骨頂があると言えるだろう。1曲目で同じリフでも質感を変えているなどベテランならではの細かな技にあふれており、再録された曲もアレンジなどはあまり変わっていないがコーラスの入れからが重厚感ともに多層的、立体的になっている、名刺代わりとしては十二分な完成度を持った作品である。全8曲。
☆☆☆★★★ No Hurry To Leave / Be There or Be Square / Stupid High
Just Say The Word / Are You Crazy?!
Melodic Punk Pridebowl "Tired"