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Main Line 10

Sharks (2016)
コンスタントに作品をリリースしている彼らの2ndに続くEP。作品を重ねるごとにドンドン洗練された近代Melodic Hardcoreになっていくが、今作もその傾向は変わっていないが大きく成長を遂げて大躍進のきっかけとなった1枚である。終始一貫して高速で突き進む中で手数の多いドラムが常に鳴り続けている上をテクニカル要素満載のギターリフが鳴っており、A Wilhelm ScreamやDarkoに代表されるようなテクニカルなMelodic Hardcoreを完全に彷彿とさせる。ただし高速一辺倒ではなく3曲目のようにアコースティックで始まったり、初期Strung Outのような疾走感で勝負する楽曲があったり、所々で緩急でメリハリをつけているなど正統派のアレンジではあるが、そこにクリーンとスクリーム気味のメロディとが混ざりあうことで彼ら独特の楽曲に仕上がっており、意外と幅の広いバンドであるとも言えるだろう。なお本作はMilestoneから発売された次作の日本盤に全曲収録されている。全7曲。
☆☆☆★★ Who Am I? / System Failure / Alive To Tell
Gone But Never Forgotten / Thanks
Melodic hardcore Darko "Sea of Trees"
Better Together (2018)
2018年4月のアジアツアーに合わせてリリースされたされたEP、The Foxと前作のSharksをコンパイルしてボーナストラックも追加してMilestone Soundsから発売された日本独自編集盤。前作で大躍進を遂げた彼らではあるが、今作でも前作同様非常に近代的なMelodic Hardcoreを鳴らしつつも、全体的には前作よりもスピードがより高速になっている印象を受ける。その中でも3曲目はシンプルに疾走感を重視した高速メロディックサウンドである一方で4曲目はそれに反してHardcoreテイストが強めになっていたり、5曲目はその中間を行くかのようなテクニカル要素を全速力で駆け抜ける勢いとともに全面に出した10s以降のMelodic Hardcoreなど前作以上に多彩な楽曲が揃っており、完成度としては前作を軽く凌ぐ出来栄えであり、更に躍進する1枚となる予感が詰め込まれている作品といえるだろう。ボーナストラックは以前配信していた楽曲の再録とRise AgainstとLinkin Parkのカバーととなっているが、カバーは原曲の持つ良さを残しながらも完全に自分たちのサウンドへと作り変えた必聴盤である。全19曲。
☆☆☆☆ Rise and Fall / Survive / Friends Don’t Lie / Blackbird
Voices And Souls / Outatime / Who Am I? / System Failure
Alive To Tell / Gone But Never Forgotten / Thanks
Melodic Hardcore A Wilhelm Scream "Ruiner"