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Rise Against

The Unraveling (2001)
ex-88 Fingers LouisのMr.PrecisionとJoe、ec-BaxterのTimを中心に結成された彼らの1st。どうしても特にこの作品は88と比較されがちではある。しかしそれを別のものとしているのはMr.Precisionの才能もあるが、それ以上に彼らは彼らとして成立させているのはTimによる功績が大きいように思える。この頃は良い意味でもさっとしている彼の声やメロディが既にこの当時から彼ら独特の音として成立させている。1stではあるが速い曲だけでなくミドルテンポであったり緩急を上手く付けているの曲も収録されており、勢い重視で突き進むのではなくそういった曲を取り入れていることが違いでもあり、メロディを今まで以上に重視しているとも言えるだろう。そしてこの時点での完成度は非常に高い。それも全てはHardcoreを根底に持ったサウンドであり、そういった部分を増幅させるTimのシャウトは本当に素晴らしい。それとメロディを高次元で組み合わせており、後の作品に比べると若干荒々しい所はもちろんあるがそれが躍動感へつ繋がっており、既にこの時点で名盤の一つを作り上げたと言ってもいいだろう。全16曲。
☆☆☆☆ Alive And Well / My Life Inside Your Heart / Great Awakening
Six Ways 'Til Sunday / 401 Kill / The Art Of Losing
The Unraveling / Reception Fades / Everchanging
Melodic hardcore Much The Same "Survive"
Revolutions Per Minute (2003)
残念ながらMr.Precisionが抜けてしまった後に制作された2nd。何がここまで彼らを成長させたのだろうと思わせるくらいに前作の良さは残したまま格段の成長を遂げている。前作の様なHardcoreの要素は残しながらも、Melodicの方向へと若干シフトした今作はそのバランス感が絶妙である。メロディの良さはもちろん、起伏に富んだ曲のストーリー性が素晴らしい。前作よりも落ち着いたというよりも若干テンポを落として勢い任せではなくしっかりと作り込んでいる曲もある中で、アレンジはギターのザクザクとしたフレーズだけではなくベースもかなり主張している。そしてそれはコーラスワークも含めて全てがメロディを引き立てており、他の追随を許さない域にまで達している。相変わらずのメロディはエモーショナルでキャッチーではあるが、様々な感情を込めてドラマティックに歌い上げている。そんなメロディがパワフルでスピーディーなアレンジに乗っかっているので名盤にならない訳はない。そして何よりも前作に比べてTimの表現力が上がり表情が多彩になっている点も、今作を名盤としている理由でもある。全13曲。
☆☆☆☆★★★ Black Masks & Gasoline / Heaven Knows / Halfway There
Like The Angel / Voice Off Camera / Blood Red, White & Blue
Broken English / To The Core / Torches / Amber Changing
Melodic Hardcore Pipedown "Enemies Of Progress"
Siren Song Of Counter Culture (2004)
FATから離れてメジャーへと活動の場を移しての3rd。音の方向性は基本的に過去を踏襲しているが、初期の荒々しさが洗練されてきれいにまとまった作品になっている。ダイナミックさが出てきたと言うこともできるし、良くも悪くもメジャー感、大衆性が出てきたと解釈することも出来るだろう。個人的にはこの変化は全く問題ないが、それよりも作品全体としてとがった部分、楽曲がないような気がする。完成度はかなり高く、メロディやアレンジは彼ららしいものが髄所にあるが、若干野暮ったさを感じてしまう。この前後の作品はどれも好きであり、過渡期にあたる作品であるとも言えよう。ポップな曲の完成度は高いがHardcoreの要素が強い曲が今までの流れから考えると珍しいくらいに抜け切れていないと感じてしまう部分があることは否めないだろう。しかし今までにはないメタル的な要素を取り入れたりなどバンドとしてのキャパは確実に上がっている作品である。全12曲。
☆☆☆★★ State Of The Union / The First Drop / Paper Wings
To Them These Streets Belong / Tip The Scales
Anywhere But Here / Give It All / Rumor Of My Devise Have Been
Melodic Hardcore A Day To Remember "Homesick"
Wolves (2017)
本国で着実なベースを築いて活動を続ける彼らの8th。バンドによっては活動を続ける中で新たに得るものと引き換えに失うものも多いことがあるが、彼らに関してはここ数作でメンバーが固定されてることもあるかもしれないが、終始一貫して当初の姿勢を貫いていると言えるだろう。もちろん作品を重ねるごとに表面的な勢いや疾走感は落ち着いている部分は否定出来ないだろうが、その分少し丸みを帯びて勢い重視というよりは骨太になったサウンドとTimの変わらない時にはシャウト気味に、時には表情豊かに情感的に歌い上げる。初期のような勢い重視の楽曲も彼らの魅力の一つではあるが、既にそれは彼らの中では過去のものになっているかのように力強く疾走していく楽曲もあるが必ず楽曲の中に少しテンポを落としてTimのボーカルを全面に出している展開が多く、作品を重ねるごとにメロディを重視している傾向はこれまで通りである。しかしそのテンポを落とした部分が非常に骨太であり、元々の力強さと相まってメロディがより強調されたいつもと変わらない姿がこの作品にも込められている。全11曲。
☆☆☆★★ Wolves / The Violence / Welcome to the Breakdown
Far from Perfect / Politics of Love / Mourning in Amerika / Miracle
Melodic Hardcore Only Crime "Virulence"