The Overdrives
Too Far To Turn Back (2000) | |
Jump Start Recordsの初期の名盤の一つである彼らの唯一のアルバム。The Planet Smashersなどをリリースする一方で、BelvedereやDevilleなどもリリースするなど雑多性に富んだレーベルではあるが、本作は90sの影響を色濃く感じさせる正統派の、そして極上のメロディックパンクが詰め込まれている。10s以降のテクニカル重視傾向や変態的アレンジがある訳ではなく、この作品にはメロディを活かしきる疾走感とそれを補完する印象的なリフやアレンジがふんだんに盛り込まれており、奇をてらったものではなく王道で勝負しているからこそ、その一つ一つの完成度とバランスが素晴らしい。3曲目のように途中でボーカルとリズム隊だけになり、音を薄くしてメロディを引き立て、その後でギターも合流してドンと爆発する手法は決して目新しいものではなくむしろ常套手段ではあるが、Stop&Goを駆使しつつもHardcoreの影響を感じさせる楽曲やミドルテンポの楽曲もあるなど作品全体として緩急に飛んだ楽曲が並んでおり、バンドとしての幅広さを感じさせてくれる作品であり、単独音源としては本作だけであったことは惜しい。全12曲。 | |
☆☆☆☆ | The Game / Just A Kid / Reasons / Hope / Shut Up Concrete Walls / Too Far To Turn Back / Respect |
Melodic Punk | Belvedere "Because No One Stopped Us" |